セミリタイア生活では「働いて稼げる力」を磨く

豊かなセミリタイア生活を送る上で、
最も大切な事は貯蓄額でも年金の金額でもない。

生涯現役で働いて稼げる力

それは「働いて稼げる力」だと思っている。

何故ならば「生涯現役ならば老後問題はない」わけだから、
生涯現役を続るビジネスモデルが重要だ。

私は早い段階でセミリタイア生活を始めたので、

同じ業界団体の人間からは

「海外で適当にサボっている」

みたいなことを言われたこともある。

大体、こういうことを言う連中は、
仕事やビジネスの価値や成果ではなく、
働いている時間に価値を置いている奴らばかりだ。

例えばExcelやスプレッドシートの関数をたくさん知っていれば、
それだけ業務の能率は上がるから、労働時間は短くなる。

あるいはキーボードのショートカットキーや、
音声入力の技術などがあればあるほど、
仕事は早く終わるので、仕事の時間は短くなるはずだ。

ところが、仕事を早く終えたり、有給を取って休んでいると

「サボっている」

みたいなことを言う奴がはびこっているのは、本当に腹が立つものだ。

体力と気力を長持ちさせる戦略

周りの人間にどう思われようと関係ないが、
私が早い段階からセミリタイアを始めたのは、
生涯現役を続けるために、自分の体力と気力を長持ちさせようという戦略だ。

私はセミリタイアの定義は「フルタイム労働ではなく、好きな時間に、好きなだけ仕事ができる状態」と考えている。

生涯フルタイムで働くことなどできないわけだから、
少しずつ労働時間や体や心にかかる負荷を減らしながら、
ユルく長く、生涯現役を続けていくのがベストの戦略だと思っている。

そのためには健康な体を維持するためのテクニックを欠かせない。

運動とか食事とか呼吸法とか、いろいろなものがあるが、

基本的にはそれらは「苦しいもの」が多い。

だからといって、運動とか食事とかに無頓着であれば、
絶対に長生きはできない。

早朝のウォーキングだけでも良いらしい

私が実践している運動は早朝のウォーキング位のもので、
運動と言えるほどのものではない。

それでも40~50分は歩くし、スマホに記録されていく。
毎日の歩数のグラフはモチベーションを保つのにとても便利だ。

ベンジャキティ公園。私の大好きな朝の散歩コース。

その他は食事で糖質を取らないとか、アルコール量をセーブするとか、
普通の事は人並みにやっている。

ただ、それ以上に大事な事は「メンタルを保つ」だということがわかった。

今振り返ると、コロナ前はセミリタイアと言いながら、
かなり仕事に打ち込む時間が長かった。

ところが、もともとが仕事人間なので、
意識的に休もうとしないと、1週間でも2週間でも働きづめになってしまう。

そんな生活を続けていると、酒の飲み方も上品ではなくなるし、
何をやってもイライラするようになり、仕事の能率もどんどん下がっていく。

もちろん時間も自由だし、人間関係のしがらみもないので、
海外にいること自体がリラックスになっているという面もあるが、
やはり働き詰めは良くない。

メコン川沿いのホテルで四日間、何もせず

ある時、思い切って仕事をせずに、
タイとベトナムの国境近くのメコン川沿いのホテルに四日間位、
本当に何もせずに泊まっていたことがある。

本を読むとか川を眺めるとか、本当にのんびりしていた。

そうすると、その後の仕事の能率は驚くほど上がる。

黙っていても毎年1歳ずつ歳をとっていくので、
少しずつ「意識的に休む」ことを習慣づけることが大事だということに気づいた。