セミリタイアと断捨離

10年近くセミリタイア生活を続けていると、
断捨離という大きな問題が出てくる。

断捨離ができにくい性格を改善するには

この生活を始めたのは2011年の半ば頃からで、
それまでは普通の日本の自営業者として生活していた。

だから会社にも自宅にも、
いろいろな資料や私物があり、
それらを見たり使ったりする時間がどんどん少なくなっている。

断捨離系の本やネットを見ると、
サクサクと断捨離をする色々な方法がある。

それぞれの人の性格によって、
うまくいくものもあれば、
うまくいかない方法もあると思う。

私は優柔不断で、先延ばしグセがあり、いつも計画を立てるばかりのダメ人間だ。

それでも、少しずつ労働時間を減らしながら、
セミリタイアを実践しているのだから、
全くの「ダメ人間」ではないと思う。

しかし、断捨離となると、

「これは〇〇のときの思い出のもの」
「これは、また使うかもしれない」

などの考えが頭を駆け巡り、
いつも、計画の半分も捨てることができない。

何も考えずに段ボールに詰め込んでいく

そこで最近、試しているのが

「捨てるのではなく、身辺から切り離す」

という方法だ。

これもネットにたくさん書いてある事だが、
まず不要だと思ったものは、
何も考えずに段ボールに詰め込んでいく。

箱に入れるだけで捨てるわけではないので、
とにかく何も考えずに、
次から次へと詰め込んでいく。

そして箱がいっぱいになったら、
即座に封印をする。

この時点でも捨てるわけではないので、
あれこれ迷う必要はない。

とにかく段ボール箱に詰め込む

封印が終わったら、シールでを貼って、
1年後とか2年後の日付を入れて、
「0年0月廃棄予定」と書き込んでおく。

これまで、この方法で封印したモノのうち、
あとから封を開けたのはほんのわずかで、
お勧めの方法だ。

視界や意識の中から切り離せば8割は成功

要は、自分の視界や意識の中から切り離し、
自然に存在が消えていくことで、
いつの間にか断捨離が進む仕組みだ。

この考え方は、
セミリタイア生活に踏み切るとか、
フリーランスに踏み切る時にも使えると思う。

私が好きな言葉の1つに「困難は分割せよ」という格言がある。

これは東大医学部の〇〇先生が「」の中で書いていたもので、
読んだ時は「コレだ!」と目から鱗だった。

断捨離でもそうだし、
セミリタイアでもそうだが、
なかなか簡単には決められない。

「ある日、さっと会社を辞めた」などと書いてあるとカッコよく見えるが、

それがカッコよく見えるのは、
多くの人が同じことができないからだと思う。

会社や組織からフェードアウト

最終的な目標が同じなのであれば、
別にスパッと辞める必要はなく、
少しずつフェードアウトしていけば良い。

私のような自営業者がセミリタイア生活に移行するのはそれほど難しくなかったが、

会社勤めの人がフリーランスの道を選ぶのは、大きな決断だと思う。

その場合の手順としては、
まず副業を始めることだ。

月1万円でも2万円でも収入が得られれば、
あとは拡大していくだけだ。

それからは、薄皮を剥がすようにして、
無駄な付き合いや会合を減らしながら、
取りにくい有給も目一杯とり、
使いにくい福利厚生の権力も目一杯使って

徐々に会社のしがらみや制約から離れていくという方法も良いのではないかと思う。

どんな場合でも決断力が1番大事だと思うが、
それは何も「スカッと割り切る」だけではないと思う。