新潟で学んだ人生観

30代後半の頃、新潟市で何年間か仕事をしたことがある。

新潟の護国神社との出会い

住んでいたアパートの近くに、
護国神社という戦没者を祀る神社があり、
時々散歩したりお参りに行ったりしていた。

何かのイベントがあった時に、神社の中に展示してあった新潟市出身の芥川賞作家・藤沢周の記帳を見ることがあった。

そこには「人生、アト七日と思うべし」と書いてあり、強い印象受けたのを覚えている。

まだ若い頃だから、自分の人生とか寿命を考えることなどはなかったのだが、
ふと「あと7日間で死ぬとしたら、自分は何を考えるだろう」と考えたことをよく覚えている。

「人生、アト七日」 という言葉の力

しばらくはずっと忘れていたのだが、
2006~7年頃だから40代の前半の頃だが、
莫大な借金を抱えて完全に壁にぶつかっていたことがある。

その頃は悩みとタメ息の毎日で、
今のような海外と日本とを往復するデュアルライフを送りながら1日3時間だけ仕事をするというような生活は思いもよらなかった。

そういった追い詰められた状況の時に、
「人生、アト七日」と考えると、
不思議と心が落ち着き、「まだまだ頑張ることができる」と元気をもらったことをよく覚えている。

借金と苦境からの学び

借金の重圧もパワハラや人間関係の重圧も、
追い詰められた時には誰も助けてはくれない。

そういった時に助けを求めてしまうと、
大体の場合は宗教にはまったり、
自暴自棄になってカラダとココロを痛めてしまうのだ。

結局、追い詰められた自分を助けてくれるのは自分しかおらず、
簡単に言えば「気持ちの持ち方次第」なのだ。

こんなことを当時の私が聞けば、
「それは悩みのない人の言うことだ」位にしか聞こえなかっただろうし、
重圧にさいなまれている当事者にとっては、
「誰でも良いから、この苦境から救ってくれ」
と思う気持ちはよくわかる。

自己依存と前向きな思考の大切さ

そんな時に、「人生、あと7日」と考えて見てほしい。

若い人には辛気くさい言葉かもしれないが、
もしそう感じるのであれば、今陥っている苦境はそれほど大した事ではないかもしれない。

どうにも身動きの取れない壁にぶつかった時には、年齢に関係なく「死ぬことを考える」事は間違いない。

絶対に死んではいけなないし、
生きていれば必ず挽回できる。

何しろ今は情報革命とAI革命の追い風が吹いているのだから、発想を転換して、その流れに身をまかせれば良いだけなので、誰でも苦境から脱することができる。

だから「要は考え方次第」なのだ。

しかし、毎日どころか1時間ごとにタメ息をつく状態で、「気持ちの持ち方次第」と言われてもどうしてイイかわからないと感じるのが当たり前だ。

そういった時に、メモ用紙でもノートでも何でも良いので、まず7つの枠を書いてみて欲しい。

そして1つ1つの枠に「7日前」「6日前」と書いて、それをじっと見つめる。

それだけで絶対に心が落ち着き、
「何とかなるハズだ」という気持ちになるから、だまされたと思って試してみて欲しい。