今、この原稿をバンコクの中心部にあるドミトリーのコワーキングスペースで書いている。
ドミトリーとは言え、新しくできたばかりのホテルでとても快適だ。
快適な共有スペースと理想的な立地条件
相部屋で1部屋に2段ベッドが4つで、定員は8人だ。
男女共用スペースなので、
私のベッドの上段は小柄な黒人の女性、ベッドの向かい側は欧米の白人女性だった。
バンコクにいる人なら誰でも知っている、地下鉄ラマ9という駅から歩いて3分ほどの絶好の立地で、料金は一泊1500円だ。
1 バーツ4円の円安でも、この値段だから、円高の頃だったら1泊1000円位の感覚だ。
共有スペースは広いし、水もコーヒーも全部無料なので、とにかく快適だ。
この広い空間が東南アジアの良いところで、東京や大阪では絶対に味わうことができない。
手頃な価格と充実の設備
1階にはリビングスペースとダイニングスペースがあり、屋台で買ったお弁当でも、コンビニで買ったビールでも、何でも持ち込んで食べることができる。
もちろん、電子レンジもトースターも付いているし、食器も完備している。
2階がコワーキングスペースだ。
私もホテルを経営していたことがあるので、どれぐらいの初期費用がかかったかは大体想像がつく。
かなりの投資だと思うので、果たして採算ベースに乗るのがいつ頃なのか、宿泊者としても少し心配だ。
もし、この施設とサービスで、これからも、この金額が続くのであれば、私はずっとココにいても良いほどだ。
スタッフはフレンドリーだし、宿泊者たちも全員が礼儀をわきまえていて、本当に静かで過ごしやすい。
ただ、バンコクでもカンボジアでも、ドミトリーは安いので、だんだんと「騒ぎたがりの人」が増え始め、「それなりの人たち」が集まってくる危険性もある。
共有スペースは毎晩大騒ぎ、コワーキングスペースでは、仕事もせずに、おしゃべりをしている人ばかりというドミをたくさん見てきた。
出会いと仕事の場としての魅力
ドミトリーでの宿泊経験がない人たちには、想像が難しいかもしれないが、
ホテル等と違って男女の出会いが容易だと言う面もある。
その名の通り、ある意味、学生寮みたいな面があるので、ちょっとした会話などから話が弾み、だんだん打ち解けてくることもある。
欧米人はその辺がオープンで、悪いことではないのだが、悪い方向に進むこともある。
私としては、できればこのままの状態が続いて欲しいものだ。
Wi-Fiが少し遅いのは残念だが、それはそれで、いくらでも対応ができる。
私はタイにいる期間が長いので、携帯電話のSIMはどこの国でも使えるAirSIMではなく、タイの大手通信会社であるTrueのSIMを使っているので、どうしても必要な時は
1日ハイスピードのオプションサービス
を申し込めば、スピードを全く気にしないで、ネットに繋ぐことができる。
金額は丸一日使っても30バーツとか40バーツなので、全く気にする必要はない。
こういった仕事のしやすいワークスペースがあるドミトリーはなかなか少ないので、メチャクチャ掘り出し物を見つけた感じだ。
このコストパフォーマンスからすれば、11月からのクールシーズンには大勢のバックパッカーやノマドワーカーで賑わうはずだ。
今回はバンコクにいる時間は少なく、この後ラオスに向かうのだが、また戻ってきたら、しばらくここに滞在しようと思う。