バンコクモノレール新路線イエローライン

バンコクで初となるモノレールが開通したので、試しに乗ってみた。

1ヵ月間は運賃無料

イエローラインと呼ばれる路線は、
バンコク中心部を囲む環状道路の1部をなす
シーナカリン通りの上に作られた。

約1ヵ月間は無料で乗れるということで、
平日の日中にもかかわらず、
大勢の市民が載っていた。

私の予想では田園地帯を走るようなイメージだったのだが、東京で言えば国道16号線のような感じの環状道路の上を走っている。

周囲の街並みはかなり開発されていて、
高層のコンドミニアムやショッピングセンターなどもたくさん立ち並んでいた。

全線30km・駅の数は23だから、
東京臨海部のゆりかもめの2倍位の距離だ。

乗ったのはフアマークという駅から都市交通システムBTSスクンビット線のサムロン駅までの17駅だ。

バンコクの新しい交通手段 モノレール・イエローライン体験

私が乗ったフアマーク駅はエアポートリンクと連結した駅だ。

バンコクに来たことがある人なら、スワンナプーム空港から中心部向かうエアポートリンクを利用した事がある人も多いと思う。

ただ途中のフアマーク駅で降りたことのある人は殆どいないと思うし、
私も初めて降りた駅だ。

事前に調べた路線図では
2つの駅は連結されており駅名も同じだが、
実際に歩いてみると、
エアポートリンクの駅の改札を出てからイエローラインの改札を通過するまでは6〜7分かかる。

フアマーク駅 エアポートリンクとの連結

駅舎も車体も新しいので非常にきれいだが、
乗り心地は「案外と揺れるものだな」という感じがした。

ネットで調べてみると、2018年8月に着工して5年弱で開通したことになる。

土木工事の事はわからないが、
感覚的には「結構、早く出来るものだな」
という印象がする。

耐震基準は緩め?

タイでは地震がないので、
こういった高架鉄道でも高層ビルでも、
日本の建築基準よりはだいぶ緩いようだ。

気になるのは地盤沈下が進んでいるそうで、
それが将来何かトラブルを起こすのではないかと少し心配になる。

到着駅はBTSスクンビット線のサムロンという駅だ。

この駅は、私が10年前に初めてバンコクに来た時にはまだ出来ていなかった。

1つ手前のべーリンという駅が終点で、
その先は延伸工事が行われていた。

今はこのサムロン駅から南に向かって、
さらに15駅位が開業している。

バンコク都市交通の急速な拡大

こうやってバンコクの都市交通システムはぐんぐんと拡大している。

今回試乗したイエローラインだけではなく、
パープルラインとかピンクラインとか、
膨大な路線の延伸工事が進んでいる。

大都市の発展を絵に描いたような形で、
多分、東京の50年前とか60年前は、
こんな感じだったのだろうなと思う。

郊外に向かって広がる深圳の沿線には
ニュータウンやコンドミニアムが建設され、
不動産価格も上昇している。

郊外の不動産市場:上昇する機会

バンコク中心部の不動産は目が飛び出るような値段だが、
こういった郊外の一戸建てや土地は、
まだ日本に比べれば相当に安い。

さすがに都市交通システムやモノレールの駅から徒歩圏の物件は少ないようだが、
日本で言えば「駅からバスで10分」というようなエリアになれば、
土地付きの一戸建てで1千万円以下の物件もゴロゴロあるらしい。

こういった物件を購入しておけば、
10年も経てば土地の値上がりと円安効果でかなりの収益が期待でき