東南アジアの自然にひたる朝のウォーキング

朝のウォーキングと私の健康法

私の朝の日課は近くの公園や川岸などを歩くことで、日本にいる時も海外にいる時も、基本的には朝歩きを習慣にしている。

日本の春や秋ならまだしも、東南アジアで昼歩くのは苦行というより危険行動なので、朝歩くことにしている。

私の健康法はこの朝のウォーキングと、
バランスのとれた食事を心掛けること位で、
筋トレやヨガ、太極拳などはやっていない。

歩くスピードはかなり早い方で、結構良い運動になる。

ところが、とある公園だけは、どうしても歩くスピードがユックリになってしまう事がある。

ホーチミンのタオダン公園の魅力

昨年の9月にベトナムのホーチミンシティに滞在していた時に、ホテルの近くのタオダン公園という旧南ベトナム大統領官邸近くの公園を散歩していた時のことだ。

街中は道路を埋め尽くすオートバイの騒音で喧騒を極めているが、その公園は本当に静かで、木々の揺れ具合や空気の流れがユッタリとしていてその影響なのか、いつの間にか歩調がユックリになる。

家族連れがベンチでランチを食べていたり、
若者のグループがバドミントンをしていたり、
絵に描いたような平和な光景だ。

東南アジアの公園らしく、木々の高さはビルの7〜8階近くまであるほどの高さで、
日が当たる場所はほんの少ししかない、
小さな森のような公園だ。

自然と歩くスピードがゆっくりになるなんて初めての経験だったが、何となく自然と一体化した気分になった気がして感動した。

東南アジアの公園と日本の比較

この公園だけではないが、東南アジアの大都市にある公園は、日本と比べてゆったり感が大きい。

立入禁止の場所や作で囲まれた場所などもあるのだが、日本の公園のような「キレイなだけで、何となく落ち着かない」という感じがない。

日本では既に都市インフラが完成されてしまったので、出来上がった公園や道路を改修したり、キレイにしたりして、どんどん自然な感じが消えていく。

キチンとしていて、安全で清潔ではあるかもしれないが、東南アジアの公園や道路のような雑然感も悪いモノではない。

外国人という気安さもあるのだが、どんな格好で歩いていても「見た目が悪い」と感じる事はないし、南国特有の大きな木や植物がたくさん育っており、自然と一体化できるという面では絶対に優れている。

ただ、最近では大気汚染が深刻になっており、時にはPM2.5指数が「外出は控えてください」というレベルに上がることもある。

これはこれで仕方がないことだが、大気汚染指数とは別に、「空気ユッタリ感指数」みたいな指標があると嬉しい。

この面では絶対に東南アジアの空気の方がゆったりしていると思う。

ちなみに、この旧大統領官邸は1975年のベトナム戦争終結の時、
解放勢力の戦車が突入した歴史的舞台で、
近くにはベトナム戦争証跡博物館などがある。

ホーチミンに来たらぜひ立ち寄ってみて欲しい場所の1つだ。