私の3大特技は「マイルの達人・リモートワーク・ローコストライフ」の3本立てだ。
その中のローコストライフというのは、節約術の話ではなく、
「ローコストで豊かな生活をするには?」
ということを真剣に考えた結果、自分なりに体得した(しつつある)テクニックだ。
安くて豊かな生活を追求する方法とは?
10年ほど前に東南アジアを訪れた時、「なぜこんなにリラックスできるのか?」と、
本当に驚いた。
何といっても、生活コストの安さはインパクトが大きく、お金の価値が3倍位になるので、
「頑張ってお金を稼いでよかった」とか
「働くって、すごいことだ」
と自己肯定感がめちゃくちゃ高まった。
ただ、しばらくの間は「安くて、ラッキー」位の感覚しかなかったのだが、
ある時、読んでいた本の中に「世帯年収が1500万円を超えると、幸福感は頭打ちになる」と書いてあった。
難しい言葉になるが、限界効用の逓減というらしく、生ビールは最初の1杯はおいしいが、
2杯目、3杯目ともなると、少しずつおいしさが少なくなってくるということらしい。
世帯年収が300万円の人が400万円になれば、ものすごい幸福感を感じると思うし、
それが500万円、600万円と増えていけば、幸福感もどんどん増えていくと思う。
所得増加と幸福感の上昇の関係性に限界はあるのか?
ところが、これが1500万円から1600万円になっても、ほとんど幸福感が増加しないということらしい。
1杯目の生ビールはおいしいが、3杯目、4杯目ともなるとだんだんおいしさが減ってくるのと同じ理屈だ。
例えば、夫婦で働いていて、収入合計が1500万円の場合、税金や社会保険料負担などを合わせると450万円ほどとなる。
ここから住宅ローンや貯蓄、子供の教育費などの現役世代の3大支出を差し引くと、
手取りはそれほど多いわけではない。
例えば、3大支出を月々15万円と仮定すると、毎月45万円だから年間で540万円となる。
その他、地方都市なら車の維持費等も必要だろうし、都市部であればそれなりの固定費がかかる。
これを月10万、年間120万と仮定すると、差し引き残りは390万となり、月に325000円となる。
この金額が高いか安いかと考えるのではなく、大卒初任給の何倍かと考えてみた。
ローコストライフとアッパーミドルクラスの幸福感
2022年の大卒初任給は22万5千円なので、計算すると1.44倍となる。
世帯年収1500万円と言えばアッパーミドルクラスと言って良いと思うので、
まぁ、ざっくり、
大卒初任給の1.5倍の可処分所得
があれば「アッパーミドルクラスの幸福感」が得られることになる。
これを海外での生活に当てはめてみる。
例えばタイの大卒初任給は2万〜3万バーツなので、中間の2万5000バーツの1.44倍は36000バーツとなる。
今は1バーツ4円という歴史的な円安の状態だが、それでも15万円弱になる。
これからも円安が続くかどうかわからないが、
過去10年間の平均レートである3.6円
で計算すれば13万円ほどになるので、
私が実践している「日本で稼いで、物価の安い東南アジアで使う」ということがなんとなくお分かりいただけると思う。