海外と日本を往復する際の体調管理

海外と日本を往復する場合、
体調管理は大きな課題だ。

海外滞在と体調の変化

時差が大きい場合はもちろんだが、
東南アジアのように時差が殆どない場合でも、
長距離の移動で体調を崩すことがある。

30代から40代前半位までは全く気にすることもなかったが、40代後半からは体調を回復させるための手順や自分なりのルールを考えるようになった。

滞在期間が1週間とか2週間の場合なら「体が海外に馴染んでしまう」ということもないので、日本に戻って来てもそれほど違和感を感じる事はなかった。

しかし海外での滞在期間が1ヵ月を超えると、
食べ物にしても気候にしても、
体が海外生活に馴染んでしまう。

帰国後の回復法 72時間の自由時間

だから帰国後に体調がすっきりしないのは、
単なる時差ぼけだけではなく、
こういった「海外の空気に染まる」ということがあるのだと思う。

疲れが取れないとか体がダルいというほどではないのだが、
ベストの状態に戻るのにはけっこう時間がかかるようになった。

うまく表現できないのだが、「スッキリと回復しない」というのが一番近いイメージかもしれない。

体調不良ではなく、体のどこかに疲れが沈殿しているのだと思うが、それを取り除く方法がわからないので色々な方法を試してみた。

体調管理のためのストレス解放

思い切って寝れるだけ寝てみるとか、
ネットで流行っていた抗疲労食を摂るなど、
それはそれでよく効くこともあるのだが、
いつも効果が出るというものでもない。

結局、行き着いた結論は、たっぷりと休むという単純なものだった。

「たっぷりと休む」というのは睡眠不足を補ったり偏った食事を補正したりするだけではなく、
ストレスや気持ちの焦りを沈めるなど、
文字通り心身ともにたっぷりと休養するという意味だ。

長距離移動の疲れ対策

具体的に何を食べるとか、どうやってリラックスするとかという事は特に決めずに、
とにかく海外から戻った翌日から3日間・72時間は「何もしない」と決めた。

72時間という数字に何かエビデンスがあるわけではないのだが、よく災害等の時に「生存率が急激に下がる72時間」などと言われているので、それを真似しただけだ。

なんとなく人間の生理周期に関係しているのではないかと思う。

ところが、このルールが意外と効くことがわかった。

三日間何もしないといっても、
マインドフルネスをやるとか、
座禅を組むとかということではなく、
ただ「何もしない」と決めただけだ。

実際には荷物の整理や、ヤリ忘れた仕事をこなすとか、そこそこの仕事はしているのだが、
「何もしなくても良い」と決めたことが気持ちを楽にしてくれたようだ。

このルールがあるので、例えば仕事中に眠くなったら迷わず昼寝をすることができる。

日頃は行っている緩い糖質制限とか刺激物を避けるとかの食事の縛りも全く気にしない。

だからといって爆食いをするとかヤケ食いをすることもなく、衝動的にお金をたくさん使うということもない。

「休む」という表現は適切でないかもしれないので、「縛りを解く」といった方が良いかもしれない。

とにかく72時間の「完全自由時間」を取るというのが、
今のところ私には1番合っているようだ。