海外セミリタイアを成功させるコツ

海外ロングステイを考える場合、
1カ所に居場所を決めるか、それとも各地を巡りながらノマド生活を送るのかは、
それぞれのライフスタイルによる。

海外ロングステイの始め方

先人のブログを読んだり、
現地で知り合った先輩たちの話を聞くと、
大体2カ所から3カ所をめぐって、
1カ所に落ち着くパターンが多いようだ。

別に調査をしたわけではないので色々なパターンがあると思うが、これからロングステイを計画している場合はあまり下調べに時間をかけない方が良いと思う。

現地での情報収集と下調べの重要性

調べ出すとどんどん情報が溜まってくる。

中にはネガティブな印象を与えるものもあり、
「ここは治安が悪そうだからやめよう」
「この街ではスリが出たという書き込みがあるからダメだ」
などと、考え出したらキリがない。

東南アジアの大都市のように日本人向けスーパーが進出している都市であれば、食事でも治安でも殆ど心配する必要はない。

今はGoogle翻訳のカメラ機能があるので、
レストランのメニューでも注意書きでも何でも読むことができる。

「試住」の期間とその意義

最初はあれこれ考えるよりも、
まず現地に行ってみて、
サクサクと2~3ヶ所を回ってみる方が良い。

私が海外ロングステイ生活を始めたきっかけは2009年に上海を訪れた事だった。

久しぶりの海外だったので3泊4日の旅は海外旅行の域を出ることがなく、欲求不満を抱えたまま帰国となった。

半年後にもう一度上海を訪れ、
想像以上に中国が活気づいているのを見て、
「これならば、地方都市も凄いはずだ」
と考えて、翌年の秋に中国東北部の大都市・大連に行ってみた。

季節の選び方と体調管理のヒント

この頃は、今と比べれば海外の情報もずっと少なく、Google翻訳の日本語版がリリースされて1年ぐらいしか経っていなかった。

ただ、それほど下調べをした記憶はなく、
「まぁ、とにかく行ってみよう」
位の軽い気持ちだったと思う。

今はLCCの便数も多く、スマホ1つあればどこでも行けるのだから、「下調べよりも、まず行動」という位のフットワークの方が、絶対にコストパフォーマンスが高い。

その中で気に入った街が見つかれば、次は
「ロングステイを前提とした試住」
をしてみるのが良い。

試住の期間と季節

この場合は期間と季節を考える必要がある。

場合によっては数年単位で住むことになるわけだから、それなりの現地調査は必要だ。

そのためには3日とか4日では短すぎるので、
最低でも2週間ぐらいの滞在は必要だと思う。

海外ロングステイのための試住に最適な期間が2週間という事にエビデンスはないのだが、
私は何でも理屈をつけないと気が済まない性格なので、
2週間という数字は24節気の1つの期間
という根拠で選んでみた。

要するに「1つの小さな季節を過ごす」という感じなのだが、まぁ適当な数字と思ってほしい。

実際の生活で考えると、2週間あれば気に入ったレストランや居酒屋・バーなどに3、4回は行くことができる。

コンドミニアムやアパートの内覧でも、
1回目には予定が合わなくても、
2~3日後に見ることができるなど、
やはり一定の期間は必要だと思う。

会社勤めの場合は2週間の連続休暇は難しいと思うが、できるだけ長めの期間を試してみた方が良いと思う。

試住するなら悪い季節に

選ぶ季節も、できれば「悪い季節」を選ぶ方が良い。

東南アジアの夏は過酷で、エアコンのかけすぎや扇風機をかけたまま寝てしもうなど、体調管理に自信がない場合は要注意だ。

その季節に試住してみて、
「さすがに、これはだめだ、無理」
と思っても諦めるのはもったいないと思う。

私のように、日本と東南アジアの良いとこ取り(良い季節取り)をする方法もあるし、
そういった悪い期間は中国の高原地帯やオーストラリアなどへ避暑に出かける方法もある。

海外ロングステイの魅力と注意点

コロナの3年間は特殊だったとしても、
今のように
「好きなときに、好きなところへ行ける」
という時代は、もしかするとそんなに長くは続かないかもしれない。

コロナだけではなく、極端な円安が進むとか、あるいは戦争で海外との自由な行き来ができなくなることもあり得るワケだから、
動けるときには動いておいたほうがいいと思う。