東南アジアでのお金の価値と賢い生活術

日本で働いて得た10万円は日本で使えば10万円でしかないが、東南アジアで上手に使った場合は25万円位の価値が出る。

もしこれが事実なら誰でも日本でお金を使わなくなるだろう。

しかしこれは厳然たる事実なのだ。

私はいろいろな国の物価水準を比較するときに、その国の大卒初任給を基本に考えている。

東南アジアでの生活水準とコスト

ネットで調べると、現在のタイの大卒初任給は2万バーツ (84000円)と出る。

2022年の日本の大卒初任給は22万円だから、
2.6倍となる。

日本円で84,000円あれば、タイの大卒の若者が初任給で得ることのできる生活水準を手に入ることができるのだ。

そう考えれば、日本で手に入れた22万円の価値がいかに大きいかがわかるだろう。

以前にもこのブログで書いたが、
バンコクのような大都市のど真ん中でも、
ドミトリーで生活するのであれば、
月に7万円で十分な暮らしができる。

バンコクでのコスパの良い生活

ドミトリーとかゲストハウスというと、
バックパッカーが集まる薄汚い印象を持つ人もいるかもしれないが、今はInstagramや旅行サイトの口コミが大きな影響を持っているので、Agodeなどのサイトで高いレビューを獲得しているドミトリーであれば十分に清掃も行き届いているし、設備もしっかりと整っている。

残念ながら日本にいたのでは、
このメリットを享受することができない。

そうであれば、「どうやって物価の安い東南アジアでお金を使う方法はないか」と考えるのが最も合理的だ。

日本と東南アジアの物価差

観光旅行でも長期滞在でも、
まずその国に行かなければならないので、
航空券を安く手に入れる方法を考えるのが最初の関門だ。

これは格安航空券や航空会社のセールなどを使う方法と、マイルで飛行機に乗る方法がある。

次の関門は、できるだけ多くのお金を海外で使うにはどうしたら良いかと考えなければならない。

これは浪費をするとか散財するという意味ではなく、できるだけ長期間にわたって「日本で使わずに海外で使う方法」を考えることだ。

例えばバンコクに3泊4日とか4泊5日で観光に来たとする。

これぐらいの期間であれば、お小遣いは5万円もあれば充分だ。

何しろその5万円は2.5倍の12万円位の使い出があるわけだから、3泊や4泊では使い切れないかもしれない。

もちろん外国人価格のホテルに泊まり、
外国人価格のレストランで食事をして、
外国人価格のお土産を買っていたら5万円でも足りないだろう。

旅行が終わって日本に帰れば、
また日本での生活のためにお金を使わなければならない。

海外に行った時は、10万円が25万円になったのに、日本に帰った瞬間に10万円に戻ってしまう。

この損失を考えれば、できるだけ物価の安い国で生活したほうが合理的なことがわかる。

賢い海外生活のための戦略

会社勤めの場合、連休と有給休暇をすれば9連休とか10連休を取ることもできるが、
残念ながらそういった場合には格安チケットが手に入らない。

もしチケットの安い期間に長期の連続休暇が取れるのであれば、絶対に恵まれている。

普通は、どんなに頑張っても年に1週間前後の休みを3回ぐらいしか取れないだろうから、
これでは海外にいる時間は、
わずか3週間となってしまう。

そうなってくると、次の合理的な考え方は
会社に属するのではなくフリーランスとして時間の自由から解放されることだ。

フリーランスや起業を考える場合、
最初にぶつかるの収入の壁だ。

ここで発想を転換し、これまで必要だと考えていた生活コストの4割を稼げば良いと考えれば、会社勤めに終止符を打つハードルは大きく下がるだろう。

ある日突然会社を辞めて、そのまま海外で暮らすというのは現実的ではない。

そのためには2年か3年の計画で、
少しずつ海外での経験値を高めながら、
日本脱出計画を立てるというのが合理的な戦略となる。