46歳の壁とその乗り越え方

ある時にネットを調べていたら
「ビジネスマンにとって最も辛いのは46歳」
という記事を見かけた。

大勢のビジネスマンにアンケートを取った結果というのだが、なんとなくよくわかる数字だ。

46歳、ビジネスマンの試練。

46歳と言えばもう若くはないが、
この年齢になっても資産もなければ蓄えもないという人もいるだろう。

私も46歳の頃は借金の返済に忙殺されていて資産形成どころの話はなかった。

私の人生哲学である7年刻みの考えで言えば、
満42歳から49歳になるまでの人生第7期は「耐える時」という位置づけになっている。

実際問題、私も45から46歳位が1番辛かった。

43歳の頃から仕事が急速に順調になり、
借金返済のメドもつき始めたのだが、何しろ仕事が忙しかった。

私の会社は私と秘書の2人だけなので、
クライアントの対応や開発や制作は全て私1人でやらなければならない。

事務や経理をサポートしてもらえるので、
私は営業や制作に専念できるが、
それにしても45~6歳の頃は忙しかった。

その頃は仕事や借金返済のメドもついており、
海外にも行き始めていたので、
この方向に進んでいけば良いのではないか
とおぼろげながら感じていた。

個人の危機と財務の重要性

そして48歳頃から仕事の負担が減り始め、
50歳になったときには「背中にべったりと張り付いていた重いものがストンと外れた」というような感覚を味わった。

この頃はまだ細かく日記もつける余裕もなく、
断片的な記憶しかないのだが、
50歳にはバンコクでの生活が始まっており、
東南アジアののんびりとした雰囲気がストレス解消に効いたのかもしれない。

海外での新しい生活の始まり。

私の哲学では49歳から始まる人生第8期は「考える時」という位置づけだ。

40代の辛い時期を過ぎて、人生の1つの節目である55歳に向かって、自分の生活設計やライフプランをじっくりと考え、
本当に好きなことは何か、本当はやりたくない事は何かをじっくりと考える時期という位置づけだ。

若い人にとっては50歳というとかなり老けた印象があるかもしれないが、実際にはまだまだ若い。

この時期にどんなライフスタイルを目指すかがその後の人生に大きく影響すると思っているし、実際に私の場合もそうだった。

50歳からの人生設計

この時期に「日本で稼いで、物価の安い海外で生活すれば、働く時間を減らしても良いのではないか」と考えたことが、今の生活につながっている。

40代半ばの辛いときには、誰もが自分に鞭打って頑張ろうと思うが、どんな場合でも頑張りすぎは良くない。

かと言って、頑張らなければ潰れてしまうわけだから、結果的に頑張ってしまう。

誰もが辛い時期なのだから、多少の辛さは「みんな同じだ」と割り切ることができるが、先が見えているか見えていないかが大きな分かれ道になる。

その時に、「50歳になれば肩の荷が下りる」「海外ならば、早期のセミリタイアが可能だ」という出口が見えていれば、40代後半を頑張り抜くことができる。

誰もが同じパターンを辿るワケではないが、
40代で人生の辛さを味わう人は少なくないと思う。

その時にどういうふうに考えるか、
どう重圧と折り合いをつけていくかということが大事だと想う。

私の場合は海外セミリタイアを目指していたため、メンタルを痛めずに苦境から脱出することができたのだと思う。