日本人が外国に旅行に行く場合、すぐ近くの韓国や台湾へ行く場合でも、海外旅行という言葉を使うのは理解できるのだが、
地続きの国境がある国の人が、
陸路で隣国へ行く場合も海外旅行という言葉を使うのかどうか、
ずっと疑問に思っていた。
海外旅行という言葉の意味と範囲
ネットで調べれば、いろいろな人たちが、
いろいろな意見を述べているが、
なかなか「なるほど」という答えが見つからなかった。
ところが、ChatGPTを使うようになってからは、どんな質問でも「納得のできる答え」をもらえるようになったので、
いろいろなモヤモヤが、どんどんとスッキリしていく。
例えば、ChatGPTに
「海外旅行という言葉を使うのは、日本とイギリスだけでしょうか?」
という質問をしたら、
「いえ、日本とイギリスだけが『海外旅行』という言葉を使っているわけではありません。
他の多くの国でも同様の表現があります。」
「例えば、英語圏では
“overseas travel” や
“international travel”
という表現が一般的です。
「また、
スペイン語では “viajes al extranjero”、
フランス語では “voyages à l’étranger”、
ドイツ語では “Auslandsreisen” など、
各言語においてそれぞれの表現が存在しています。」という答えをもらった。
内陸国における海外旅行の表現
続いて、「ラオスなどの内陸の国でも、他の国へ行く時は、海外旅行という言葉を使いますか?」という質問をしたら、
「一般的に、内陸の国においても他の国へ行く場合には、
その国と地理的に接していない場合には「海外旅行」という表現を使うことがあります。
たとえば、ラオスの場合、タイやベトナムなどの隣国とは陸路で行き来が可能ですが、
遠く離れた日本やアメリカなどの国に行く場合には「海外旅行」という表現が使われることがあります。
ただし、このような表現は文化や地域によって異なる場合があり、注意が必要です。」
という答えだったので、長年の疑問が一気に解消した。
さすがに陸路で隣の国へ行く場合は、あえて海外旅行とは言わないのだろうが、
ラオスのような内陸国の人が、飛行機や船を使って外国に行く場合は、
海を超えるという意味で海外旅行という表現になるのだろう。
陸路で国境を越える新たな体験
私が初めて陸路で国境越えたのは、
タイ・ラオス国際バスに乗って、
メコン川を渡った時だった。
メコン川を渡っているので、厳密に言えば陸路ではなく水路になるのだろうけれども、
「水路で国境を越える」という言葉には、
船に乗って川や水を渡るというイメージがあるので、やはり陸路という表現の方がぴったりくると思う。
バスであれ、船であれ、空港から飛行機に乗って、また空港で降りるという行程に比べれば、時間も気分も全く違う感じがして、
「えっ、もうラオス?」という感じだった。
国際バスに乗っている人たちは、ほとんどが旅行客だったが、所々で見かける「国際乗り合いバス」は、地元の人たちが大勢乗っており、
普通のバスのように立っている人もいれば、
バスの後ろの部分にある荷物台に捕まっているような人もいる。
彼らにとっては「外国」というイメージはなく、「毎日の仕事で通っている」普通の通勤なのだろう。
中には買い出しの帰りなのか、あるいは売り物なのかはわからないが、
大きな荷物を担いでいる人もいるが、ほとんどの人たちは手ぶらに近いような格好だ。
こういった光景は日本で見ることができないので、本当に新鮮な光景だった。
陸続きといっても、高い山やジャングルで遮られていては毎日の通勤などはできないだろうけれども、
メコン川のような大きな川が国境となっている場合は、バスや徒歩での越境も可能なので、
私たちが想像もできないような文化や生活が営まれているのだろう。
また、2023年の春にはラオスの首都ビエンチャンから中国南部の雲南省・昆明までの新幹線が全面開通したので、
この路線を使えば、タイのバンコクから国際バスに乗ってビエンチャンまで行き、
そこから新幹線に乗り換えて中国の昆明に行くことができるようになった。
これは旅行好き・鉄道好きの人たちだけではなく、この地域での人や物の動きが大きく変わることになる。
こういった、日本では味わうことのできないダイナミックな動きを目の前にできることも、東南アジア生活の醍醐味だと思っている。