海外生活での仕事のストレス対処法

海外セミリタイア生活をストレスなく過ごすためのコツは
「スマホのアプリを最小限にすること」
だなどと言われても、
何のことを言っているのかわからない人が大半だと思うのだ。

海外生活での仕事の変化

これは私の12年間の海外生活で身に付けた教訓で、簡単に言えば「海外で仕事をする場合はストレスやメンタルの乱れが最大の癖」ということだ。

リモートワークもネットで完結するビジネスも、今となっては、誰でも、どこでもできることだ。

日本にいても海外にいても、どこにいるかを意識しなくても普通に仕事ができる。

これほど便利な世の中になったのは、
実は、わずか数年前からのことなのだ。

6〜7年前までは、東南アジアの首都級の大都市以外では安定してネットがつながらないことも当たり前だったが、
今では外国人が訪れるような都市では安定してネットが使える。

トラブル時の心の乱れ

だから、どこにいても仕事ができるのだが、
海外にいる場合に仕事上のトラブルやネットの不具合があった場合は、
日本にいる時とは全く違う状況になる。

うまく説明できないが、
日本の場合と殆どトラブルの状況が変わらないにもかかわらず、
海外にいる場合にトラブルが起きると、
気持ちの乱れが半端ではないのだ。

これは過去のトラブルや不具合の経験が「弱いトラウマ」となって、脳の中に蓄積しているのではないかと思うのだ。

それらのトラウマの蓄積が、
トラブルに直面すると一気に吹き出してきて、
心が乱れて大慌てをしてしまうのだろう。

年に数回は起きるような普通のトラブルは、
落ち着いて対処すれば、
殆どの場合、
何の問題もないことが多い。

どんなトラブルでも、
焦ってしまうと対応を間違えたり、
必要以上に時間を取られたりするのだ。

トラブルや緊急事態への対処方法は、
人によって違うと思うのだが、
どんな場合でも「こうやって、この手順で」などと頭で考えながら、
「もし、その手順でうまくいかなかったら」
「クライアントを怒らせてしまい、契約破棄になったらどうしよう」
などといろいろなことが頭を駆け巡るのだ。

特に海外にいる場合は、
「ネットが途切れたらどうなるか?」
「時差の関係で時間に間に合わなかったら」
などと悪い方向にばかり考えてしまい、

想定される最悪の事態のレベルが高くなり、
気が付くと心拍数が上がっていたりする。

スマホの役割と整理の重要性

海外ではノートパソコンとiPadとスマホの3つのデバイスを持ち歩いているが、
スマホだけで移動していることもよくある。

そういった時に、スマホだけでとりあえずの対応ができるようにしておかないと、常に心配で仕方がない。

スマホは現代人にとって最も身近のデバイスで、そこには仕事辛味のものだけではなく、
趣味やエンタメ系のアプリもたくさん入っている。

これらが雑多に散らばっていて、
アプリを探すのに手間がかかるようでは、
とても仕事上のトラブルを解決することができない。

仕事の効率化と緊急時の対応

よく言われるように、
仕事の3割は「何かを探す時間」なので、
スマホのアプリをきちんと整理しておく事は非常に重要だと思う。

地震や自然災害のときの緊急避難グッズと同じように、
必要最小限のものがコンパクトに収まっていることが大切だということを痛感している。