海外生活のカードトラブル対処法

海外で生活していると、日本では考えられないようなトラブルに遭遇することがある

ATMトラブルとその解決

ATMでキャッシュカードやクレジットカードが飲み込まれてしまうトラブルもその一つだ。

私はこれまでに中国とバンコクで1度ずつ、
カード、飲み込みのトラブルに遭遇した。

中国でのトラブルは10年ほど前になるが、
今のようなキャッシュレスが進んでおらず、
ATMで現金を下ろすのが当たり前だった

中国東北部の大連で買い物をしている時に、
ショッピングセンターの中にある銀行の小さな出張所のATMでキャッシュカードが飲み込まれてしまった。

幸いなことに銀行の店舗のATMだったので、
すぐに係員に助けを求めて、事なきを得た。

しかし、その時の銀行の対応は日本では考えられないようなものだった。

決して無愛想でそっけない対応ということではなく、逆に「あー、これが中国なんだなぁ」というような面白い対応だった。

その頃はまだ中国語を習い始めだったので、
片言の中国語しか使えなかったのだが、
状況は問題なく伝えることができた。

気立ての良さそうな若い男性の銀行員が対応にあたり、ATMの機械を開き、
笑いながら「ここにあるよ、ほら、見てごらん」と私をATMの機械の中に招き入れた。

「ほら、ちゃんとあるだろ」みたいな感じで、
ホッとしたと同時に思わず笑ってしまった。

日本であればセキュリティや安全対策の面から、ATMの機械の内側に客が入るなどは絶対にありえない。

まして日本で同様のトラブルが起きた場合、
その銀行の行員が笑って対応するような事はありえないと思う。

どちらの対応が良いのかわからないが、
正直なところ、その時の気分としては「ああ、すぐ見つかってよかった」と、銀行員のにこやかな対応に肯定的な気持ちになっていた。

バンコクでのカード事故

バンコクのトラブルは2007年頃だった。

これは通りに面しているコンビニに備え付けてあるATMなので、中国のようにスムーズにはいかなかった。

日本でもコンビニの店員がATMの操作ができるわけではないが、それでも日本でトラブルが起きた場合の第一対応は、まず店員に伝えて、その店員が「この電話をお使いください」というように、ATMに備え付けの電話等で対応をサポートしてくれるだろう。

そのコンビニはバンコクの中心地のアソークの、さらにそのど真ん中にあるコンビニなのだが、だからといって店員の対応が良いわけではない。

私はタイ語ができないし、コンビニの店員もコンビニ英語以外は全く理解しないので、
助けを求めようがない。

その時は友人に電話をして、「よくあることなので、できるだけ早く銀行へ行って再発行してもらって」というサポートをもらった。

もうすでに夕方になっていたので、
その日は諦め、翌日朝1番で銀行に行った。

手続きがスムーズなもので、
実際によくあるトラブルのようだ。

手数料を100฿払って、何枚かの書類にサインして再発行してもらった。

ATMの飲み込みだけではなく、カードの取り忘れも注意しなければならない。

これは日本でも同じことだが、その後の対応にはかなり手間がかかるので、
私はATMの前では必ず財布の中に指を入れて、
カードを財布に戻すまでファスナーを閉じないようにして注意している。

最近はキャッシュレス化が進んでいるので、
現金を使う機会は少なくなり、
以前に比べてATMの利用頻度は減った。

キャッシュレス時代の 銀行口座の重要性

キャッシュレスが進んだとは言え、
それらは殆ど銀行口座と紐付いていることが多いので、観光ビザだけで銀行口座が開設できた頃に作っておいて本当に良かったと思う。

銀行口座がある中国とタイ・カンボジアの場合は良いのだが、私が周遊しているベトナムとラオスにはまだ銀行口座がないので、そのうち何らかの方法で作ろうと思う。

最近のタイでのことなのだが、
日本のドコモのD払いのように、
携帯料金と紐付いたキャッシュレス払いが普及してきたので、銀行口座がない場合はこういった方法も良いかもしれない。