読書からの脱却:インプットよりアウトプット重視へ

30代の頃は時間さえあれば本を読んでいた。

今ほどKindleが普及していない頃だから、
本棚はすぐにいっぱいになり、
捨てたり寄付した本も少なくなかったと思う。

しかし、10年前にセミリタイア生活に踏み切り、自分のビジネスモデルやライフスタイルが確立するにつれ、
読む本の量は少しずつ減ってきたと思う。

インプットからアウトプットへの転換

電子書籍にせよ紙の書籍にせよ、
今でも同年齢の中では本を読む方だが、
以前に比べればだいぶ少なくなった。

それには理由があって、ある時に「インプットよりもアウトプットが大事」ということに気づいたからだ。

良い本は再読して深く理解する

ネットの普及に伴って、従来のアナログ書籍だけではなく、動画やデジタル教材、あるいはWEBセミナーなど、何かを学ぶ機会は飛躍的に増え、世の中のスピードの速さに、少し焦ったこともあった。

ただ、「読むこと自体には価値がない」と考えるようになってからは、そういう焦りも全くなくなった。

大事なことは「良いと思った本は何回も読む」ことだと思う。

メモの重要性と実行の価値

ただ「読むこと自体に意味がない」と同じように、「メモすること自体にも意味がない」と思う。

読んで安心するよりはメモするだけマシだが、
メモしたことで安心してしまい、
その後の実行や具体化がなければ何の意味にもない。

そのためには同じ本を何回も読み、
最初に書いたメモに書き足したり、
新しいメモに書き換えたりする作業が役に立つ。

こういった習慣を取り入れたのは、
自分でセミナーを行うようになってからだ。

セミナーのレジメを作る場合には、
それまでに読んだいろいろな本や情報などをまとめる作業となるが、
その時に、読むことと同時進行のメモ書きは非常に重要だとわかった。

数行程度のメモでは役に立たないが、
何回も同じ本を読みメモを書き足していくと、
そのメモ自体が立派なレジメになっている。

1日の時間は限られているので、
こういった習慣を身に付けたり、
1冊の本を深く読み込むためには、
インプットを減らさなければならないので、
その結果として読む本の量が減ったと思う。