海外生活を始めてから最初の3年間ぐらいは、
それほどお金に余裕があったわけではないので、いつも贅沢をしていたわけではない。
海外生活の初期の経験
今でこそプール付きのコンドミニアムに住んでいるが、
最初の頃は、安いホテルや2段ベットが並ぶドミトリーハウスなど、いろいろな宿泊先を探してみた。
ノマドワーカーやモバイルワーカーというと、
「場所を選ばず、どこでも仕事ができる」
というイメージがあるのだが、話はそう簡単ではない。
仕事の種類や内容にもよるが、
気合を入れて仕上げなければならない仕事や、
集中力のいる仕事の場合は、良い仕事場の確保はとても重要だった。
仕事場の確保の重要性
予算に制限があるので、あまりわがままも言えないが、相部屋とかドミトリーハウスなどで仕事がうまくいかなかったりした時は、
次の宿泊先には個室を選んでみたり、
色々とチャレンジしてみた。
当たり前の話だが、個室の方がプライバシーも守られるし、相部屋に比べれば荷物の心配も少なくなるので仕事に集中できる。
ただ、すべては費用対効果なので、
個室の料金が高すぎると思うこともよくある。
シャワーやキッチンが共同となっているシェアハウスなどでも、
利用者が少なかったり、共有スペースの作りなどによっては、かなり快適に仕事ができる場合もある。
面白いもので、こういったところには
ノマドワーカーやモバイルワーカーの作法
みたいなものがあって、思ったよりも仕事がはかどることが多い。
ただ日本のように「共有部分でのスマホ禁止」みたいなルールはないので、
延々と携帯で喋りまくる人間がいるような場合はイライラが募る。
共有スペースの広さと清潔さの重要性
それでも、よほど狭いスペースではない限りはノイズキャンセラー機能のあるワイヤレスイヤホンをつければ、ほとんど周りの音を気にしないで仕事ができる。
そう考えると、個室かシェアルームかという選択ではなく、共有スペースの広さとか清潔さの方が大事な要素だと思っている。
東南アジアの大都市には、コワーキングスペースなどが普及しているので、
ホテルやドミトリーハウスで仕事がうまくいかないときは、そういったスペースを利用するのも良い。
バンコクのプロンポンという日本人や外国人の多いエリアにある、
私のお気に入りのコワーキングスペースは1日300バーツ(1100円程度)かかるが、仕事のコストと割り切れば高いものではない。
東京都内でも2段ベットのドミトリーハウスに泊まったことがあるが、共有スペースが極端に狭くて仕事は難しかった。
香港は東京よりも地価が高いと言われているので、低予算で泊まれるホテルは極端に狭い。
ドミトリーハウスに泊まった事はないが、東京と似たようなものだと思う。
2泊か3泊なら全く問題ないが、1週間となると少し息が詰まるし、外に出て息抜きをする場合のコストも高くつく。
私の目指しているローコストライフを送るためには、東京や香港は対象外になるのだと思う。