コロナ禍での新しい生活様式と時間の自由

最近ではあまり聞かなくなったが、コロナ禍で世の中が大変だった頃には、
新しい生活様式という言葉がよく使われた。

コロナ禍における生活様式の変化

私にとってコロナ禍は、これは非常に大きな転機であり、
10年以上実践してきた海外セミリタイア生活の質が、さらに一段と高まった気がしている。

なんといっても国内での会議やイベントに出席しなくても、
「変わり者」とか、「付き合いの悪い奴」と思われずに済むようになったことだ。

2023年の5月からコロナが普通の感染症に格下げになったため、
イベントや会議も復活してきたのだが、私はリアルでも参加を断るようにしている。

ありがたいことに、最近の業界団体の会議やイベントでは、出席者の1割から2割はオンライン参加となるのが普通で、
全く違和感なく義理を果たすことができる。

それでも、

「たまには、いらっしゃってください」

のようなことも言われるのだが、「コロナでオンライン会議が増えたため、この会議のすぐ後に別の会議が入ってしまいまして」とか、

場合によっては「環境負荷に配慮して」などと大げさな言い訳を使ったりもしている。

私にとって何よりも良かったのは、これまでの時間の自由のレベルが一段上がったことだ。

コロナ前は、どうしても月に1回ぐらいは東京や大阪に行かなくてはならず、

そのため月の半分を海外、残りの半分を日本という生活を繰り返してきたのだが、

ほぼ完全にオンライン参加ができるようになると、時間の自由度が劇的に高まった。

時間の自由度の向上と節約効果

そのため、今では3ヶ月ごとに、海外と日本で半々の生活をしているので、
マイルはどんどん増えるし、

毎月かかっていた東京や大阪までの交通費や宿泊費も節約できるし、いいことずくめの新しい生活様式となった。

ただ、毎月行ったり来たりしていた時は、日本でも海外でも、1年中、どの季節もまんべんなく過ごすことができたのだが、今は少し困ったことが起きている。

スケジュールによっては、タイやベトナムで雨期を過ごし、日本に戻ってきてからは冬を過ごすというような、

どちらも、できれば避けたい季節にぶつかるというチグハグなことになりかねない。

残念ながら、今はまだ100%完全に時間の自由を手に入れたわけではないので、どうしてもスケジュールに制約が出てしまう。

スケジュールの制約と季節の調整

いま目標にしているのは、

11月から2月までのクールシーズンを東南アジアの各地で過ごし、

3月から6月中旬位までの桜の季節を日本で過ごすパターンだ。

バンコクのクールシーズンは最高だ 私の大好きなベンジャキティ森林公園

最近の日本は、6月の中旬から猛暑日が始まり、どう考えても東南アジアより過ごしにくい。

だから、この時期になったら日本を脱出して、

ラオスや中国の内陸部も含めた夏でも涼しい場所を探しながら過ごすというパターン

が良いのではないかと考えている。

まだ、その境地までは達していないが、できるだけ早く「1年中穏やかな季節」を過ごすようにしてみたい。