金融危機再来か?リーマンショックの教訓

2023年の3月に、アメリカでシリコンバレーバンクが破綻し、その連鎖反応でいくつかの銀行が破綻した。

どういう関係かわからないが、スイスの巨大銀行クレディ・スイスまで破綻し、

その後も金融危機への不安が収まらない。

金融危機再来か?リーマンショックの教訓

ネット上にはリーマンショックの再来か?というような予測もたくさん出ており、
予断を許さない状況だ。

いま振り返ってみると、
リーマンショックは、世界恐慌の一歩手前だったようだ。

その影響を受け、多くの会社が雇用調整を行うようになり、
「派遣切り」「雇い止め」という言葉を頻繁に聞くようになった。

こういった背景もあり、
非正規雇用よりも正社員が、
フリーランスより会社勤めの方が

安定度が高いように思われている。

もちろん、会社勤めの安心感は大きいと思うが、「会社が自分を守ってくれる」という確信を持てる人がどれだけいるのだろうか。

会社勤めの安定性と雇用調整の影響

正確なデータがあるわけではないので、よくわからないが、

例えば40代50代の会社勤めの人たちで、「可能ならば、会社を辞めて独立したい」と考えている人は、

決して多数派ではないと思うが、それなりの人数はいるのではないかと思う。

さらに、FIREとかアーリーリタイアまでは考えていないが、

しかるべき年齢に早期退職の誘いがあればを受け入れても良い」とか、年金支給開始まで会社にしがみつくのではなく、

55歳から60歳位の間に自主退職して、しばらく副業で繋いでいこうと考えている人もいると思う。

ただ、これらの人たちにしても、

「そうは言っても、不安の方が大きい」という気持ちは強いと思う。

特にリーマンショックや、2023年の米銀連鎖危機などの状況を目にすると、
「世の中、何が起きるかわからない」と不安になると思う。

ニュースに振り回されず客観的な視点を持つ重要性

その時々の経済状況を見るときには、日経平均株価が1つの目安になる。

毎日のようにネットやニュースで、

「日経平均、今年の最安値更新」

などと報じられると、否応なしに不安が高まってくる。

ところが、2008年や2009年の十大ニュースなどを見る限り、世の中が悲観一色だったわけではなさそうだ。

私が地元で懇意にしている社長さんの中に、株式投資や不動産投資に長けていて、資産は20億を超える凄い方がいる。

ある時、この方と雑談をしているときに、

「日経平均はドル建てみなければダメ」

ということを言われた。

資産形成と稼ぐ力を養うための視点

資産形成や株式投資においては良く言われることだが、この社長さんがおっしゃる事は

「新聞やニュースに振り回されると、ろくなことがない」

という意味でのアドバイスだった。

リーマンショック前後の日経平均ドル建て月間足 かなり回復が早い

リーマンショック前後の日経平均円建て月間足 しばらく低迷している

日経平均株価の客観的な判断としても、ドル建てで見たほうが正しいと思うが、
それだけではなく、ニュースやネットで「最安値更新」「底の見えない状況に」などと言われていても、実際には案外と良い状態のこともある。

リーマンショック当時の日経平均株価を、円建てとドル建てで比べてみると、
実は当時の日本経済は、既にバブル崩壊を経験していたため、リーマンショック後の暴落から、短期間でV字型回復をしていたことがわかる。

こういった

「新聞やニュースに振り回されない視点」

を持つ事は、資産形成や稼ぐ力を鍛える上で非常に重要な視点だということを学ばせてもらった。