老後の収入不足や突然のリストラ・雇い止めへの不安など、多くの人が将来の収入に不安を抱えている。
ネット空間は不安や悩みに関する需要と供給の世界なので、
人々の不安の数だけ情報がある。
多くの人が抱える「将来の収入に対する不安や悩み」に対しては膨大な情報が溢れている。
資格取得の背景と現状
その中でも最大のものが資格取得の分野だ。
この分野にビジネスチャンスを見出した多くの企業や個人が資格取得のためのポータルサイトを立ち上げ、
その資格の難易度や合格のコツなどを膨大な人々がブログに書いている。
ただ、その殆どが「資格取得についての情報」であり、
資格を取った後にどうやってビジネスとして成立させるかについての記述が殆どない。
資格取得後の収益化の課題
付け足しのように起業の方法について解説してるサイトもあるが、
「仕事の内容を詳しく説明した資料を作成して丁寧な営業活動を続けましょう」とか、
「場合によってはGoogle広告などを出してみましょう」
というようなハシにも棒にもかからないような内容が多い。
ネット系ビジネスを手がけている人間からすれば「笑う気にもならない」代物ものだ。
ただ発想を変えれば、
ここにビジネスチャンスがある。
効果的な集客方法と情報発信
少し例えが下手かもしれないが、「ゴールドラッシュで最も儲かったのジーパン屋」の定説のように、
資格の取り方を教えるのではなく、
その資格をお金に変える方法の方が確実に需要があるハズだ。
ある出版社系のニュースサイトに「定年後の仕事に使える60代におすすめの3つの資格とは」という記事があった。
内容はと言えば、案の定、資格要件や難易度等の情報だけで、それをどうマネタイズするかについては全く書かれていない。
どんなビジネスでも集客ができなければ収益化できない。
すべてのビジネスモデルは
集客→ フォロー →販売→顧客
という4つのステップから成り立っており、
その中でも集客がもっと難しい。
集客とは「今すぐ客」ではなく、
「見込み客」を集めることだ。
見込み客を集めるのが難しいという事は、
とりもなおさず「集客の方法を知りたがっている人たち」が膨大にいる事になる。
取得した資格の収益化を目指しているのは個人なので、できるだけ費用をかけずに集客したいと考えているハズだ。
そうであれば、集客の方法はネット空間での情報発信しかない。
知人や友人のコネを頼ったドブ板営業や、
綺麗なだけの資料を作るのではなく、
ブログやnoteで徹底的な情報提供を続けるのが最も効率の良い集客方法になる。
資格を活かすための情報発信
ところが多くの資格取得者は、
まず最初に名刺とパンフレットとホームページを作る。
そんな事に労力や時間をかける必要はなく、
その資格で提供できるサービスを求めている人たちを対象に、
不安や悩みを解決する情報を徹底的に発信していけば良いのだ。
資格を取得して収益化を目指す人たちをゴールドラッシュに殺到する細工者たちとすれば、
その人たちに集客の方法を教えるのがジーパン屋ということになる。
この人たちの中にはZ世代と呼ばれるデジタルネイティブの世代もおり、
こういった人たちはビジネスモデルも集客の方法も十分にわかっていると思う。
ただ資格取得の世界は50代60代の中高年も多いので、こういった人たちを対象に集客の方法を教えるコンサルタント業が十分に成り立つはずだ。