人生100年時代の設計:自己寿命哲学のすすめ

100年人生、寿命の予測と人生計画

人生100年時代と言われているが、
人生設計の難しさや老後の不安は全て
「何歳まで生きるかわからない」
ということに集約されるのだと思う。

何歳まで生きるか、言い換えれば「何歳で死ぬか」がわかれば人生設計はかなり楽になる。

だから私は自分の寿命(命日)を勝手に決めた。

私の父は87歳6ヶ月で亡くなったので、
父よりも1日だけ長く生きようと考えて、
私自身も87歳6ヶ月で天寿を全うすると勝手に決めた。

これはなかなか良い方法で、
色々な長期計画を立てるのに非常に便利だ。

7年刻みの人生区切りと寿命哲学

これとは別に、私は人生7年刻哲学というものを自分なりに生み出した。

人生を7年ごとの区切り、それを12回繰り返して84歳が人間の基本的人生となる。

それより長くなるか短くなるかは個人によって違うが、私の場合は満84歳から天寿を全うする87歳6ヶ月までもう3年半を「余生」と決めている。

この7年刻哲学は第1期から第12期まであり、
それぞれの期間ごとに
生き方や考え方、人生の立ち位置などがあり、
ライフスタイルや健康管理・資産形成や働き方などを考えている。

人生の大きな転機、55歳の意味

私の哲学では人生で最も大きな節目となるのは55歳で、56歳から始まる人生第9期と63歳から始まる人生第10期が最も充実した期間と考えている。

この14年間をどれだけ充実したものにできるかが人生設計の成果であり、
このブログを書き始めたきっかけも満56歳を迎えた時に、「このライフスタイルは人に伝えても良い・人に伝えるべきだ」と考えたからだ。

55歳が大きな節目となるという意味は、
その人が達成できる仕事の規模やレベル、
あるいは社会的な地位とか到達点などは、
55歳の時の状況から、それ以降は大きく変わらないだろうという考えだ。

もちろん、これは私の考えた哲学であり、
56歳から新たな努力を始める人もいるだろうけれども、私は55歳を人生の1つの到達点と考えている。

この段階で得られた社会的なポジションや生活レベルが、それまでの人生の結果であり、評価であるという考えだ。

だから55歳の時点で自分の人生を総括して、
その満足度がその人の人生の充足度・幸福度と考えている。

私は55歳の時点で
「まぁ、よくがんばった」
「この生活が続くなら満足だ」
と判断できたので、
あえてこのブログで自分の人生を若い人たちに伝えようと考えた。

そして56歳から始まる人生第9期は、
それまでの人生とは大きく路線を変更して、
本当に自分のやりたいこと・実現したいライフスタイルを追求する時期と考えている。

だから、この時までにある程度の経済的な基盤や様々な制約から解放されたこと、
自分なりの哲学や生き方を固めることができたので、今の生活があるのだと思う。

充実した老後を目指す生活設計

「いつか本当の自分の人生が始まる」と、
漠然と考えながら時間が過ぎていき、
受け取れるはずだった年金は逃げ水のように先延ばしされ、
生活するのに充分だと思っていた金融資産はインフレで目減りをしていくというような人生は辛いものだ。

55歳という年齢を引退年齢と考えているわけではないが、この年齢を過ぎてからも馬車馬のようにフルタイムで働いていたら、
必ず体が心か、その両方を壊してしまう。

人生第10期が終わる70歳になれば、
どんな人でも加齢によって健康を損ねたり、
若い頃のように活動できなくなる。

デフレが続いていた時代には、ただ健康管理さえしていれば豊かな老後を過ごせると考えられていたが、今はいくら健康でもインフレ対策や円安対策を講じていなければ、完全リタイアであれセミリタイアであれ、
豊かな生活などを送れるはずがない。

そうであれば、生涯現役で収入を得る生き方のほうがはるかに優れているわけで、
そのスキルやビジネスモデルを作るのは早ければ早いほど良いのだ。

だから若い人たちには、
55歳を人生の最初の到達点と考え、
その時に「自分で納得できる生活水準」を実現することを人生目標にすることを提案したい。