普及率16%理論とサイドFIRE

私は「普及率16%の理論」が大好きだ。

大好きというよりも、
非常に便利な理論なので、
セミナーなどでよく説明に使っている。

ChatGPTに聞いたら、こんな感じで説明してくれた。

普及率16%理論の実用性

何が便利かというと、ビジネスモデルを組み立てる場合、「このサービスはマーケットに受け入れられるかどうか」を判断するときに非常に便利だからだ。

私たちが手がけるスモールビジネスでは市場調査やリサーチなどは無理なので、
ざっくりと「売れるかどうか」を判断するときに非常に使い勝手が良い。

スモールビジネスでの市場判断

ビジネスモデルを判断する時にも使う方法が、
「40人学級の中で6〜7人」
という考え方だ。

私が高校生の頃はポケベルが全盛の頃で、
高校1年の初めにはクラスで1人か2人しか持っておらず、誰も持っていないクラスもあった。

私は新しい物好きだったので、
その1人か2人のうちの1人だったのだが、
いつの間にか私の周りに何人かの仲間が集まり始めた。

個人的経験から見る普及の現象

教室の隅や廊下でポチポチやっていると、
それだけでかなり目立っていたことを覚えている。

最初は女子3人と私1人の4人のグループで遊んでいて、暫くすると、
「伊島くんといると女子と仲良くできるから」という理由で2人の男子が集まってきて、
そのメンバーでポケベルをいじっていた。

それぐらいになってくると、他のクラスにもポケベルのグループができ、2年生の終わり頃には持っていない生徒の方が少数派になったように覚えている。

だいぶ古い記憶なのでどこまで正確だったかどうかわからないが、
その後のガラケーでもスマホでも、
大体40人位の集団で6~7人が使い始めると、
そこからの普及はスピードが速くなる。

逆に6〜7人を超えることなく、
ちょっとしたブームやキワモノで終わるようなものをたくさんある。

自分では「これはすごい、絶対に流行る」と思って買ったものでも、
誰にも共感されずに終わってしまうものもたくさんある。

新しいビジネス選択 における判断基準

早期FIREを目指す人やアーリーリタイアを目指す人たちは、少なくとも普通の人たちよりはアイディアも豊富だし発想力も豊かだ。

だから16%の理論で言うと、
イノベーターやアーリーアダプターに属する人たちも多いと思うが、
アイディアや発想が全て実を結ぶことはない。

フルタイム勤務からセミリタイアに移行する中で、それまで手がけていた仕事をフリーランスや個人事業主の生業に出来るなら最高だが、
そうではない形で起業を志す場合もある。

起業というほどではなくても、副業選びにしても、新しいビジネスモデルを選ぶ場合には、
独りよがりになる事は非常に危険だが、
自分が好きでない仕事を選ぶ事はもっと危険なことなので、この部分は慎重に判断しなければならない。

だからといって迷ってばかりいたのではいたずらに時間が過ぎるだけで、なかなか独立・起業に踏み切ることができない。

こういった場合にはポケベルが拡がっていった様子を思い浮かべ、
「多分、これくらいなら売れるだろうなぁ」
「それぐらいの需要はあるだろう」
と考えてみる。

かなり曖昧な方法ではあるが、見方によっては案外と役に立つので試してみて欲しい。