フリーエージェントの勧め:一代限りのビジネスが優れている理由

ニュースやネットなどで、
「中小企業、後継者不足に悩む」
というような話題を見かけることがある。

会社を大きくするのは良いことか?

従業員が数人の零細企業から100人以上の中小企業まで、多くの企業が悩んでいると思う。

自ら創業した場合でも、先代から継承した場合でも、社長は会社を大きくしたり売り上げを維持してきたり、
必死に努力してきたに違いない。

会社が大きくなってくれば達成感もあるし、
順調に利益が拡大すれば物質的な生活も豊かになってくると思うが、

それなりの責任や義務も増え、精神的に安らぐ時間はあまりなかったのではないかと思う。

挙句の果てに、自分の人生の最終局面で「後継者がいない」という状態になれば、
メンタル的にはかなりダメージだろう。

本人だけではなく、
従業員や顧客への責任を考えると、
会社を大きくすることが良いのかどうか、
判断は様々だと思う。

その会社でしか作れない製品やサービスがあるならば、それなりの需要があるワケだから、
M&Aなどで会社の存続は難しくないと思う。

継承できない経営者の雇用責任

創業者や社長という人間が好きで勤めてきた社員もたくさんいるだろうけれども、
とりあえず雇用は守られる。

しかし売却やM&Aがうまくいかない場合は、
雇用が守られるかどうかが大きな問題だ。

一緒に頑張ってきた社員から、

「社長、私にはこの会社だけが頼りなんです」

などと泣きつかれた場合は、
社長の心労は相当なものだと思う。

そう考えると、会社を大きくするのではなく、
自分の一代限りで終わるビジネスの方が
優れているのかもしれない。

規模が小さくても、スタッフの1名か2名は雇うこともあると思うが、
それぐらいの少人数なら存続は可能だと思う。

フリーエージェントとアウトソーシング

今の時代は、税務でも法務でも簡単にアウトソーシングができる時代なので、
出来るだけ人を雇わずに、
自分1人だけでビジネスが回るような仕組みが優れていると思う。

スモールビジネス・スモールオフイス

芸能人にはマネージャーや付き人がいるし、
スポーツ選手に専属のスタッフがいるように、

どんな仕事でも良いので、
自分をフリーエージェントと捉えて、
雑用をアウトソースできる仕組みを作ると、
人生の最終局面で出口戦略に悩む必要はない。

人間の悩みの3分の1は人間関係によるものだと言われているが、その人間関係も、
「嫌な上司」とか「顔も見たくない同僚」
というネガティブなものだけではなく、

リストラしなければいけない従業員とか、
自分の会社を辞めたら行き先があるのだろうかと思うような社員の事など、
人間関係にまつわる悩みが一番つらいと思う。

そういったことから解放されるためには、

フリーエージェントとアウトソーシング

という考え方は非常に大事なのだと思う。

基本的にビジネスは拡大を目指さなければ継続が難しくなるという側面がある。

「とりあえず、当面を食べれるだけで良い」

と考える時もあるかもしれないが、
それでは競争力とか賞味期限を保つことができない。

自分でできることは自分でやるとか、
節約やコストカットも大事だが、

フリーエージェントとしての自分の商品価値

を高めるには、雑務から解放された方が良い。

そのためには、うまくアウトソーシングを使って、自分の時間を確保することが大事なんだと思う。