生涯現役を続けるための早期FIRE

私が実践している生涯現役・セミリタイア生活は2つの要素から成り立っている。

私のセミリタイアの定義は

「半分は現役で、半分はリタイア」

という意味になるのだが、それぞれが別々のものではなく、

現役を続けるために、早期にセミリタイアする

と考えている。

現役とリタイアの融合

私は完全リタイアはしたくない。

自分の好きなことを仕事にして、
そこから収入が得られるのであれば、
これほど幸せな事はないと考えている。

もちろん理想通りにはいかないと思うが、
私が実践しているセミリタイア生活とは、
できるだけ長く現役を続けるためのライフスタイルであり、

「労働から解放される」とか、
「仕事から逃れる」

という意味は全く含まれていない。

自分の能力や商品価値を出来るだけ長持ちさせるためには、
時間に縛られず、好きな時に好きなところに行ける自由があり、
煩わしい人間関係に束縛されない自由があることが絶対条件になる。

その状態が「リタイア」と似ているというだけの話なのだということに気がついた。

10年も前から、自分の周りの人たちに

「早期セミリタイア生活に入りました」

と宣言していたが、少し正確な表現ではなかったと反省している。

セミリタイアはフルタイムではない現役

住民票などと違って、現役であれリタイアであれ、そんな事は届け出も必要ないわけだが、

正確に表現しようとすれば

「フルタイムではない現役」

ということになる。

長い間「正社員が偉くて非正規やパートはその下」というイメージが定着しているが、

IT革命やAI革命が急速に進んだ世の中では、

「フルタイム=時間や人間関係に束縛される」

ことであり、

「フリーランス=自由を手にした生き方」

ということになる。

今となっては、信じられない話だが、
コロナ前であれば

「あいつは、会社に隠れて副業をしている」

と陰口を叩かれるような世の中だったのが、
ここ数年で一気に新しい時代が始まった。

定年まで会社にいたら起業はできない

定年まで会社勤めを続け、
退職してから何か副業を始めようと思っても、
そう簡単に収入を得ることができない。

「これまで培った人脈を生かして」と考える人も多いのだと思うが、
会社勤めのときの人脈などは、
会社を辞めてしまえば殆ど価値がなくなるのではないだろうか。

取引先にしても同業者にしても、「会社という看板」があるから付き合っているわけで、
それらが役に立つのはせいぜい2年か3年ではないかと思う。

そういったものに頼るよりは、
30代・ 40代から自分の好きなことをビジネスモデルとして作り上げることが1番大事だということがわかった。

「もう10年若ければ」と後悔もあるが、それでも周りの人たちよりはかなり早く

「フルタイム労働ではないフリーランス」

を目指していたので、
それなりのビジネスモデルが出来上がった。

生涯現役で仕事を続けるためには
「好きなことをビジネスにする」と同時に、

ネット完結型のビジネスモデルを目指していたのが良かったと思う。

もう一つは蓄積型のビジネスモデルを作ったことが良かったのだと思う。

いわゆるサブスク型のビジネスだ。

衰えをカバーしてくれる蓄積型のビジネス

人間関係のストレスから解放されて、
自分の体や心をいたわったとしても、
毎年必ず誕生日はくるし、
少しずつ体力も気力も衰えるので、

一つ一つのサブスクから得られる収入は小さなものでも、
それが長い間、営業なしに収益を生み出してくれることが桁違いのパワーを生む。

自我自賛になってしまうが、
私はIT化コンサルタントとして、
200社(人)近いクライアントに対して、

10年以上欠かすことなく、
ニュースレターやメルマガなどを出し続け、
セミナーも300回以上開いてきた。

どこまで信頼されているかは気恥ずかしくて表現できないけれども、
有料のセミナーを300回以上続けられたのは、

「それなりに信頼された証」

だと自負している。