海外と日本を行ったり来たりしながら、のんびりとセミリタイア生活を10年以上続けているが、そもそも「なぜ、このライフスタイルに到達したのか」と自問してみると、いくつかの答えが返ってくる。
リモートワークへの興味
まず旅行というか、海外を巡り歩くのが好きなのことと、リモートワークに興味があったからだと思う。
リモートワークそのものに興味があるというよりも、当時からインターネット革命とか情報革命と言われていたので、新しい時代なのだから、新しい働き方や仕事の仕方があるはずだと考え、周りの人間が誰もやっていないようなことをやってみようと気合が入っていたこともある。
若い頃には、ハワイやヨーロッパに海外旅行をしたことがあるが、その後しばらく海外に出る事はなかった。
そして2009年に上海に行った時は、当時の、急速の経済成長を続ける中国という国に興味があり、歴史的にも日本と関わりの深い上海という街に興味があった。
その時にはリモートワークとか、セミ行きたいやとかは全く考えていなかったので、単純に海外旅行だったと思う。
2009年に初めて上海に行った時は、わずか3泊4日だった。
この料亭でも、当時の私にとっては「必死の思い」の旅だった。
上海でインターネット接続困難に
何故かと言えば、当時はホームページ制作の仕事が絶好調の時で、とにかく仕事が忙しかった。
その中で、まるまる四日間、仕事を休むというのは、かなり厳しい状況だったし、クライアントからの問い合わせや、何かのトラブルに対応できるかどうかは不安だった。
その結果、海外からインターネットがつながるかどうか、携帯はちゃんと通じるかどうか、土地利用していた電話会議はうまくできるだろうかなど、わからないことだらけだった。
結果的には、フロアを試していたことが、その後のリモートワークにつながるわけだが、当時としては調べられる限りのことを調べて出かけたことをよく覚えている。
まだスマ歩が出始めたばかりの頃で、ガラケーと二台持ちだったし、そもそもインターネットがつながるかどうかもわからなかった。
ホテルにはモジュラージャックがあり、ノートパソコンに接続して使うのだが、接続の手順は難しくて、最初の1日目には自力では接続できなかった。
仕方がないので、ホテルの近くにあった有料のインターネット接続サービスを利用して、ようやくネットにつなげることができた。
リモートワークと物価の安さ
そして2日目に、ネットカフェとゲーム喫茶の中間のような店を見つけ、そこに飛び込んで自力でインターネットにそういうことができた時は感動ものだった。
おそらく、当時でも慣れている人にとっては、それほど大変なことではなかったと思うのだが、何しろ海外旅行は10年以上間が空いていたので、海外に出たということだけでも緊張していたので、1日目の有料接続サービスにしろ、2日目のネットカフェにしろ、店を探すだけでも一苦労だった。
ただ、この時に「物価の安さ」に気づき、「リモートワークができて、それで物価が安いなら、これは掘り出し物見つけたのではないか」と感じたことが、結果的には、現在の海外セミリタイアライフにつながっているのだと思う。