40代から考える早期退職と資産運用

40代からの働き方の選択

私の会社勤め経験はトータルで10年にも満たないが、40代前半位からはフリーランスや自営業者の方が有利な面が増えてくると思う。

何といっても定年退職の不安がなくなり、
言ってみれば永久労働許可証を手に入れたことになる。

もちろん大きな会社や組織に属していなければ出来ない仕事もたくさんあるし、日本でも世界でも経済を動かしているのは企業だから、
大きな仕事は会社や組織に属していなければできない。

ただ、すべての人が大きな仕事を目指しているわけではないし、人間の人生にとって最も大切な自己実現の場が会社や組織に限られているわけではない。

早期退職を考える人の現状

正確なデータや統計があるわけではないので、あくまでも推測なのだが、会社や組織に属している人たちの中にも、
「できれば早く会社を辞めたい」
と思っている人も多いのではないかと思う。

ざっくりと、会社勤めの人たちの半分が「できれば辞めたい派」だと仮定してみる。

そのうちの半分、すなわち全体の25%は「辞めたい気持ちはあるが、辞める気はない」と考えており、もう半分の25%は「辞める気がある」と仮定しよう。

これらの人たちの中には貯蓄や投資を行う同時に、副業や独立のためのスキルアップも心がけ、着々と早期退職の計画を立てている
「したたかなグループ」と、
「早く辞めたいけれども、自分には無理」
と諦めている人が半分ずついるとする。

したたか派の場合は既にそれなりの貯蓄があり、ネット上のシュミレーションサイトでいろいろな試算を繰り返しているハズだ。

無理派の人たちも同じように試算を繰り返すのだが、「どう考えても、自分には無理」と諦めているかもしれない。

資産運用で考えるセーフティーネット

両者の中間の人もいると思うので、それぞれを10%、5%、10%と仮定してみる。

したたか派と無理派を分ける境界は金融資産500万円だ。

45歳で金融資産が500万あれば、65歳まで3%で運用しながら、毎月5万円を積み立てれば、税引き後の資産合計は1700万円になる。

これを65歳から3%で運用しながら、月額10万円を取り崩すとすると、2021年時点の45歳の平均余命である83歳を超える84歳6ヶ月まで運用が可能だ。

これと年金最低額6万5千円と合わせれば、1人暮らしの最低生活費を16万円をクリアすることができる。

45歳の時点で運用資金500万と言えば、「持てる人々」にとっては小さな金額だが、「持たざる人々」にとってはモチベーションの下がる金額かもしれない。

金融資産と自己実現のバランス

しかし、ここで発想を変えてみよう。

仮に45歳の時点で運用資産が100万円しかないと仮定する。

これを65歳ではなく、3年延長して68歳まで運用したとすると、毎月5万円の積み立てと合わせて、税引き後の資産合計は1500万円となる。

これを68歳から3%で運用しながら、月に8万円を取り崩すと84歳10ヵ月まで運用することができる。

年金支給を3年間繰り下げることによって、28%増額となり、最低年金額は約83000円となるので、取り崩しの8万円と合わせて、一人暮らしの最低生活費をクリアすることができる。

どちらの試算も極めて大雑把の計算で、想定している生活費も最低レベルのものなので、実用的ではないが、私が考えているのは
「金融資産=セーフティーネット」
という考えだ。

金融資産と自己実現の重要性

40代半ばを過ぎてからは、自己実現の道に進むことが非常に重要になってくる。

大企業に勤めていても、
どれだけ給与が高くても、
自分の人生に満足感や充実感を感じられないならば、それは真の成功とは言えないかもしれない。

逆に金融資産が少なくても、
自分の生き方や仕事に誇りを持ち、
日々を楽しみながら過ごせるのであれば、
それは十分に価値のある人生と言えるだろう。

そのため金融資産を増やすことと自己実現を追求すること、この二つのバランスをとることが重要だと私は考えている。

最後に伝えたいこと

40代を迎えると、人生の折り返し地点を意識し始める人も多いだろう。

そんな時期に、自分の生き方や働き方について再評価し、新しい選択をする勇気が必要だ。

その選択をするためのヒントや知識がこのブログを通じて少しでも提供できればと思う。

40代からの人生は新しい冒険の始まりであり、まだまだ多くの可能性が広がっている。