海外セミリタイア生活での合理的な食事代節約術

日本と同じようにタイにも消費税があり、税率は現在7%になっている。

コンビニやスーパーなどでの表示は殆どが税込表示なので心配ないのだが、問題はレストランでの食事だ。

【レストランでの食事代】

写真付きのメニューであれば料理の種類や値段はわかるが、それが税込なのかどうかまでは簡単にはわからない。

カメラを使ってGoogle翻訳でスキャンしても、細かな部分まではわからない。

さらにサービス料が10%かかる場合もあるので、トータルの料金は料理の値段× 1.1 × 1.07となるので、本体価格の17.8%となる。

だから、ちょっとしたレストランでの食事はざっくりと2割増と思った方が良い。

この2割というのは、なかなか大きい金額なので注意が必要だ。

日本であれば、レジで聞いたり、場合によってはクレームを可能なのだが、海外で中途半端な理解のままクレームをつけたりすると、場合によっては別室に連れていかれることもあるので、よほど慣れないうちは「そういうものだ」と受け入れる方が無難だと思う。

【インフレと飲食店の価格】

もう一つ注意が必要なのは、以前に行ったことのあるレストランに、しばらく経ってから久しぶりに行った場合の値段感覚だ。

「あのレストランは値段の割にうまい」と思って、久しぶりに行ってみると、1割位値上がりしている事は普通に起きる。

日本でもインフレが始まり、居酒屋でもレストランでも値上がりが始まっているが、東南アジアではずっと前から当たり前の現象だ。

タイの経済発展は力強く、特に首都のバンコクではレストランや飲食店の価格差が大きくなっている。

だからといって、どの店でもコロコロと値段が変わるほどの激しいインフレではない。

【ローカルのお店と屋台】

外国人や富裕層が多く集まるレストランでは強気の値段設定をしているが、中心部から少し離れたローカルのお店は、まだ4〜5年前と同じ金額で食事ができるところも多い。

最近、私がベースにしているラマ9という地下鉄の駅の周辺では、まだ25 バーツ (100円)でお弁当を買うことができる。

ご飯の量はそれほど多くなく、若い人でがっつり食べたい人にはボリューム不足だが、節約をしようと思えばいくらでも節約ができる。

屋台メシやお弁当は安い事は安いのだが、さすがに毎日というワケにはいかない。

だから週1〜2回は居酒屋とかレストランで食事をするのだが、この金額も「たまに贅沢をするのだから、いくらでも良い」という態度はローコストライフ道に反する。

最近では、東南アジア各国で日本の居酒屋がブームとなり、お店によっては「この料理のレベルで、この値段はないだろう」というケースも目につき始めた。

現地の人たちの舌が肥えてきたのと同時に、円安により日本人も価格に敏感になってきたので、これからはバンコクやホーチミンの「日本ブランドというだけが取り柄の居酒屋」は確実に淘汰されていくと思う。

【外食と節約のバランス】

とは言うものの、日本でも同じなのだが、外食で最もお金がかかるのはお酒代なので、居酒屋の定番の「とりあえずナマ!!」を止めるだけで充分節約ができる。

だからお酒を飲まない人は、海外でのローコストライフを実践すれば、いくらでも節約ができると思う。