バンコクのコンドミニアム選びの基準

バンコクのコンドミニアム家賃事情

物価の安い東南アジアでも、大都市の新築コンドミニアムの家賃は安くない。

もちろん同じ立地と広さ・眺望物件を東京や大阪のタワマンと比べれば格段に安いが、
東京で月の賃料が100万円の物件がバンコクなら40万円で借りられるからといって、そもそも私には選択の対象にはならない。

安くないとは言え、高層の高級コンドミニアムは誰にとっても憧れの的であり、
「いつかはこんなところに住んでみたい」

と考えている人は多い。

私のようなミニマル生活やノマド生活を目指している者にとっても、金額が折り合えば住んでみたいと思うところはたくさんある。

価格帯を少し下げ、月額20万円位を上限とするならば、バンコク中心部の一等地でも高級物件はいくらでもある。

さらに予算を下げて、上限を10万円(25000バーツ)に下げても、少し築年数が古くなるが、日本では考えられないような広さ・設備のコンドミニアムがたくさんある。

私の住居選びの基準とは?

私の住居選びの基準にはこだわりがあって、普通の人とは少し違う。

眺めと静かさが最優先で、その次に来るのがプール・ジム・サウナなどの付帯設備で、広さや立地の優先順位はそれほど高くない。

広さは家族構成にもよるが、一人暮らしの場合は35平米のスタジオタイプでも充分だ。

バンコクの高級コンドミニアムの場合は家具付きが基本で、冷凍冷蔵庫や電子レンジをもちろん、全自動洗濯機や大型液晶ディスプレイも標準装備だし、プールとフィットネスジムは必ずついている。

立地については、BTS(都市交通システム)やMRT(地下鉄)駅から徒歩圏内が立地が良いとされているが、
私の場合は通勤もなく、外出が多いわけではないので、駅からの距離は殆ど関係ない。

駅から徒歩で5分以上かかる物件には必ずシャトルカーが運行しているし、建物の前には常にバイクタクシーが並んでいるので、全く不便を感じる事はない。

今のライフスタイルを考えると、私にとって必要なのはコンビニとマッサージ店くらいで、
あとはローカルの屋台飯が食べれる食堂があれば充分なので、
駅から近くても遠くても全く問題がない。

眺めと静けさを求めて

結局のところ、私にとっての条件は「眺めと静けさ」の2つだけなのだが、抜群に眺めが良い部屋でも、かなり騒音が気になる物件もある。

ある時、私の大好きなバンコク中心部のベンジャキティ公園が見える物件を探していた時、絶好の眺めの物件を見つけたので、そこで見学に行った。

ところが公園とコンドミニアムの間にはバンコクの中心部を南北に走るラッチャダーピセーク通りが走っており、その騒音がかなりうるさいのだ。

ここ10年ほど、バンコクでは自家用車の普及が急速に進み、富裕層だけではなく中間層もクルマ通勤が多くなり、駅から少し離れた場所にもコンドミニアムが目立つようになった。

こういった物件は幹線道路沿いに立つことが多く、眺めが良いが、高層階からは「道路もよく見える」ということになる。

騒音問題と住人層の特徴

騒音には、そのコンドミニアムに住んでいる住人層も影響するようだ。

一般的には東アジア系が1番静かで、インド中東系が賑やかな印象だ。

東アジア系の中では中国系が賑やかなような印象を受けるが、海外に長期滞在している中国系の人々は、旅行客とは違って比較的落ち着いているようだ。

一方、インドや中東系の人々は家族単位での生活が主で、よく一族での集まりやパーティーを開いているのを見かける。
これは文化的な背景が大きく影響しているのだろう。

考慮するべき立地条件

さて、私がコンドミニアム選びで最も重視する「眺めと静けさ」を確保するためには、どのような立地条件を考慮すべきか?

まず大通りや鉄道路線から離れた場所を選ぶことが基本だ。

しかし、そうすると交通の便が悪くなる可能性もあるので、シャトルカーや近隣の交通機関の利便性もチェックする必要がある。

また眺めを重視する場合、近くに高い建物が建設される予定がないか、都市計画を確認することも大切だ。

これらの情報は、不動産エージェントや現地の住民から入手することができるので、事前にしっかりとリサーチを行うことが肝心である。