インフレ時代のセミリタイア戦略

ここ数年、世界中で物価上昇が進んでいて、
これがセミリタイア生活に与える影響が懸念されている。

特にリモートワークを行いながら海外でセミリタイア生活を送るノマドワーカーにとって、物価上昇は大きな影響を及ぼす。

多くのセミリタイア生活者が海外での物価の安さを武器にノマド生活や旅人生活を送っているが、円安とインフレにより現地の物価が上昇傾向にあり、実感として日々の生活が苦しくなっている。

特に両替所に並んだ時、差し出した日本円から抱く「自分なりの両替感覚」と、
戻ってくる現地通過の少なさに愕然とすることがある。

3大資本戦略で物価上昇 に立ち向かう

私が考えるセミリタイアライフを成功させるための三大資本戦略とは、
人的資本、社会資本、金融資本の3つの資本
をマイルの達人、リモートワーク、ローコストライフの3大特技で強化し、3つの自由を得るという考え方だ。

この戦略を通じて物価上昇の影響を最小限に抑えることができると考えている。

特にローコストライフの技術は、磨きをかければいくらでも生活コストを下げることができるので、
ある意味「趣味のようなもの」と割り切って、楽しみながらコスト削減に取り組んでいる。

リモートワークと物価上昇 ノマドワーカーの視点

リモートワークが普及したことで多くの人々がノマドワーカーとして世界中の様々な場所で働くことが可能になったので、
物価高を克服するために「住みやすい場所を求めて彷徨う」という文字通りのノマド生活生活が可能となる。

しかし住み慣れた場所から移動するのは簡単なことではなく、生活コストを切り詰めることを優先したほうがメンタル的に楽だ。

海外でのローコストライフの場合、
どこかに外国人としての甘えがあり、
現地の人たちの感覚では一食あたり5000円位するようなランチを、週に2回も3回も平気で食べているわけだから、
コスト削減の余地はいくらでもある。

例えば私のバンコクでの生活のパターンで言うと、週に2回程は大戸屋とかやよい軒などで食事をする。

どうしてもココイチのカツカレーが食べたい時もあるし、ときには一風堂のラーメンが食べたくなることもある。

大きなショッピングセンターには、
これらのお店がずらりと並んでおり、
地元のハイレベルのOLたちや高級サラリーマンたちが食事をしている。

天ぷら定食にビールを1本頼むと400バーツほどになるが、これは現地の人たちから見ると3500円から4000円位の感覚だ。

実際の為替レートは1600円だが、大卒初任給やサラリーマンの平均給与との比較すると、
日本で3000円から4000円を払うという感覚になるのだ。

日本で週2回、これぐらいの金額のランチを食べるとしたら、
それはアッパーミドルの生活なので、
コストカットの余地はいくらでもある。

贅沢な悩みなのだが、生活レベルを下げるというのは辛いもので、このインフレと円安がいつまで続くのか非常に頭が痛い。

また円高の時代が戻ってくるかどうかわからないが、とにかく現状を受け止め、物価上昇と戦っていかなければならない。