海外移住や長期滞在を考える場合、
「どの国の、どの都市にするか」というのが最初の課題となる。
海外移住の課題:どの都市にするか
旅行で訪れた街を気に入って、そのまま住み着く人もいると思うが、
多くの場合、気候や食べ物などの住みやすさだけではなく、生活コストを比較して色々と悩むと思う。
幸いなことに、ネットで調べれば、膨大な情報が出てくるし、現地に住んでいる日本人や外国人の生の声をいくらでも探すことができる。
世界の生活費を比較するサイトとして、定評のある「Numbeo」を使えば、
いろいろな年の生活コストを比較することができるので、使ったことがある人も多いと思う。
もっと手っ取り早いのは、ChatGPTに質問してみることだ。
Googleで検索して得られる情報は、
企業が発信したものであれ、個人が発信したものであれ、集計や分類の方法がバラバラなので、いくつかの都市を比較するのに手間がかかることがある。
正確な情報は実際に住んでいる人や大手の国際的なシンクタンクの情報に頼ることになるが、
ざっくりといくつかの都市を比べて見たい場合は、ChatGPTに質問するのが1番便利だ。
ネットの情報とChatGPTの利用
私がバンコクとホーチミン、ラオスの首都ビエンチャンの3つの都市の生活費を質問してみたところ、
ChatGPTの答えは次のようなものだった。
【バンコク】
家賃:
1ベッドルームのアパートメント
月額300ドル〜750ドル程度
食費:
レストランでは1食あたり3ドル〜10ドル程度
交通費:
MRTやBTSは1回の運賃が0.5~1.5ドル程度
【ホーチミン】
家賃:
1ベッドルームアパートメント
市中心部で約300〜500ドル
食費:
レストランは10〜20ドル程度
交通費:
バスは数ペニー、タクシーは1km約0.5ドル
【ヴィエンチャン】
宿泊費:
中心部のホテルで1泊30~50ドル程度
食費:
中心部のレストランで5ドル~10ドル程度
交通費:
バスは市内で20セントから1ドル
トゥクトゥクは市内で2ドルから5ドル
ざっと、こんな回答だった。
生活コスト以外の要素の考慮
ただ、金額だけで移住や長期滞在場所を決めるのは非常にリスキーだ。
なぜならば、インフラの整備具合や選択肢の多い少ないが全く考慮されていないからだ。
単純に生活コストを下げるためだけならば、
東南アジアの田舎の小さな街で暮らすのが最も安上がりだ。
ただ、国内線の飛行場があるような都市でも、外国人向けのレストランが数件しかないとか、
日本人が普通に滞在することのできるホテルやコンドミニアムが非常に少ないなど、
選択肢の幅は非常に重要なポイントだと思う。
私がいろいろな都市を比較する場合、
こういった一般的な物価だけではなく、
アゴダやエビなどの予約サイトで
ホテルやコンドミニアムの数を調べたり、
Google マップで「ナイトクラブ」「バー」などで調べたりする。
実際には現地に行ってみないとわからないのだが、下調べとしてこれぐらいやっておけば充分だと思う。