2022年の夏頃から始まった急激な円安で、
海外での生活コストは急に高くなった。
円安による海外生活コストの急上昇
長いあいだ1ドル110円前後が続いていたので、
130円から140円の円安になってしまうと、
現地の物価が3割以上上がったように感じる。
私の持論は「日本で稼いで、割安な海外で使う」なのだが、
現地の物価上昇も合わせて考えると割安感がどんどん減っている。
そうは言っても、日本でもインフレが進み始めたし、1万円札の価値はだんだんと減っているのだから文句を言うことができない。
タイやベトナムの経済成長と良いインフレ
タイやベトナムの経済は健全で、
成長に伴う「良いインフレ」が進んでいるので、これも文句を言うことができない。
物価が上がるのと同時に、
地下鉄や高速道路も便利になるし、
街全体もどんどんキレイになるのだから、
そのコストだと思えば当然だと思う。
それにしても、このままズルズルと円安が続くとなると非常にアタマの痛い問題だ。
この問題が解決できないことが、私が海外移住に踏み切れない理由だ。
私は2022年の夏まで、バンコクでエアビーでミニホテルを経営していたが、
その時の収入は全てドル建てだった。
コロナの影響をモロに喰らったので、
やむなく廃業したが、
それまでは本当に良いビジネスだったと思う。
当時は円安ではなかったので、あまりドル建ての収入のありがたさは感じなかったが、
今のような円安であれば、ドル建ての収入はメチャクチャ貴重なものだったろう思う。
ドル収入を得るビジネスモデルと資産形成の重要性
だからドルやユーロを稼ぐ力のある人はモノ凄く有利だと思う。
日本にいても海外にいても良いのだが、
リモートワークでドル建てやユーロ建の収入を得るビジネスモデルがあれば、
物価の安い東南アジアでの生活は天国だ。
エアビーのビジネスは撤退したのだが、
10年位前からコツコツと積立型のドル建て生命保険を続けている。
何本か入っているが、そのうちの1本が満期になったという書類が届いた。
2万ドルの契約だったので、感覚的には
「解約すれば200万円ちょっとになるかな」
と思っていたのだが、ちょうど円安のピークだった時もあり、なんと書類には「満期返戻金290万円」と書いてあったのには驚いた。
解約する気は全くないので、そのまま運用に回しているが、
こういったドル建ての資産形成は非常に大事だと思う。
円安やインフレがどうなるかは誰もわからないが、莫大な借金を抱えている日本の財政が、
このまま安泰でいられると考えないほうが合理的だと思うので、
できるだけドル建てで資産形成を考えるようにしている。