海外でのクレジットカードを使う場合は
色々と注意が必要だ。
スキミング対策 安全なカード利用術
スキミングで情報を抜かれる場合もあるし、
カード番号と裏側のセキュリティコードを記録されれば、ネット通販などで誰に使われるかわからない。
海外からの不正利用はカード会社も神経を使っており、殆どの場合、金銭被害は保険で保障されることが多い。
しかし、細かく明細をチェックして、
不審な引き落としに気づけば良いが、
うっかりしていると保障の対象にならない場合もあるので要注意だ。
その点では残高以上に引き落とされない
デビットカードは非常に便利で、
私も海外ではよく使う。
デビットカードの海外利用 手数料と為替レート
クレジットカードのように資格審査等がないので、手に入れることも簡単だし、残高以上に使うことがないから使い過ぎる心配もない。
国内で使う場合は良いのだが、
問題は海外でかかる3〜4%の手数料だ。
私がメインで使っている楽天銀行のキャッシュカード兼用のデビットカードの場合は、
海外で使う場合に3%(正確には3.024%)の手数料がかかる。
現金を持たないで済む安全のコストと、
細かな記録が残る便利さなどを考えれば
許容範囲なのだが、慣れないうちは
「自分の考えていたよりも割高」という失敗をすることがある。
勘違い起こす理由はいくつかあるが、
1つ目は為替レートの勘違いだ。
私たちが現地通貨を使う場合には、感覚的にスマホの両替アプリや外国為替アプリで表示される数字を基準にしていることが多い。
FXをやっている人ならばFX用のアプリで、
リアルタイムで為替レートが表示されるから、
そのレートが常に頭に入っているはずだ。
例えば2024年1月22日の時点で、私が使っている為替レートのアプリではタイバーツは4.16円となっている。
しかし当たり前のことだが、街中にある両替店では店の手数料が上乗せされるから、
これ以上のレートでなければ両替できない。
バンコク市内でかなりレートが良いと言われているスーパーリッチでも、この日の両替レートは4.18円だった。
この日、私はコンビニで228฿の買い物をして、これを楽天デビットカードで支払った。
その時に引き落とされた金額は971円で、
その数日後に調整費用が15円引き落とされたので、合計で986円の引き落としとなった。
調整費用というのはクレジットカード会社が決済した日と、実際にそのお店が決済に使った為替レートの差額を調整するものだ。
実際に引き落とされた金額で計算してみると、1バーツは4.32円となり、両替した現金で払う場合よりも3.4%割高だったことになる。
ただ、この程度の差であれば「3%の手数料だからしょうがない」と割り切ることができるのだが、もう一つ勘違いする理由がある。
レストランでの注意点 税金とサービス料の影響
それは税金とサービス料が加算される場合だ。
コンビニや物販の店は税込み表示が多いが、
レストランの場合は税抜き表示の場合もある。
その場合には日本の消費税にあたる付加価値税が7%、さらにサービス料が10%上乗せされる場合もあるので、これらを全て含めると20%位になってしまう。
だからメニューの税抜き金額だけを暗算で足していって、それをアプリの数字で計算した金額をデビットカードやクレジットカードで支払った場合には、かなりの差額が出ることになる。
初心者向け・海外での カード支払いのコツ
慣れてくれば使い分けもできるようになるが、慣れないうちは「現地での価格を2割増」位に考えて出費を控えめにしたほうが安全だと思う。