海外生活の困り事と対処法

海外で生活していると色々と困ることがたくさんある。

海外生活の様々な困り事

病気やケガはもちろん、落し物や失くし物をしたり、電車に乗っている時や歩道を歩いているときに誰かとトラブルになることもある。

仕事でもビジネス習慣の違いからいろいろなトラブルが起きることもある。

最近は慣れてきたが、初めてタイに来た時は、「何ごとにもスロー」のお国柄にかなりイライラした時期があった。

時間に対する国民性の違い

例えばビザの手続きなどをするときに、
代理店のスタッフが「10時にホテルに伺います」と約束したとしても絶対に10時に来る事はないが、こんなことに腹を立てていたのでは、どれだけトラブルが起きるかわからない。

日本ではみんなが「時間を守ろう」と考えているので、病的なほど時間に正確な国だ。

だいぶ前になるが、ベトナムからの留学生とプログラミングの仕事をしたことがある。

その学生は東大の大学院生であり、
地元では超エリートだ。

ところが時間に関してはかなりルーズで、
約束の時間に来た事は1度もない。

遅刻が3回目位になったときに、
「約束の時間は10時だったよね」
「こちらも予定があるので少し困るよ」
と伝えたところ、
「時間に遅れた位で注意されたのでは仕事なんてできない」と言われたことがある。

「時間におくれた位で」というのは、日本人からすれば考えられないことなのだが、
確かに言われてみれば「時間におくれた位だな」と考えられる。

まぁ、これはささいなことであり、
国民性の違いとか民族性の違いなので納得できることだ。

時間の事だけではなく、日常生活で起きる困り事も、一つ一つは小さなトラブルなので国内であれば全く問題にはならない。

日本の公的医療体制は世界一だし、
世界有数の安全な国と言われている。

警察官の対応も、日本人だけではなく外国人に対しても、
「そこまでしなくても良いだろうに」
と思うほど丁寧に対応してくれる。

電車や新幹線は秒単位の正確さだし、
しかしこれが海外とならば話が違ってくる。

トラブル対応の難しさ

そもそも法律や習慣の違いがあるので、
こちらが「相手が悪い」と思ったことでも、
自分が悪い場合もある。

そのうえ言葉の壁があるので、
トラブルの状況説明することができない。

私は英語と中国語を勉強しているが、
日常会話は問題なくできたとしても、
トラブルの処理などは全く歯がたたない。

状況を説明したり様子を伝えるぐらいはできたとしても、そこからの対応を間違えずに処理していくのは至難の業だ。

だから海外では「困り事を起こさないこと」が1番大切だと思っている。

身もフタもないような話だが、
現実問題としては、
これが最も正しい方法だ。

私は日本国内では「少し困った中年オトコ」なので、例えば向こうから若者がスマホを見ながら歩いてくると、
わざと通路を妨害してやろうとか邪悪のこと平気で考え、実際に行動に移すこともある。

これは日本国内だからできることであり、万が一トラブルになったとしても、
「悪いのはお前だろう、出るところに出よう」という対応が取れる。

しかし海外でこんなことをしたら大変なことになる。

だから歩道では必ず人に道を譲るし、
電車に乗る時も極力人の体には触れないようにしている。

病気や怪我、落とし物などは自己責任なので日本にいる時以上に注意深くすれば良いが、
第三者とのトラブルは十分に気をつけなければならない。