過労死ラインを超える自営業者のメンタルの守り方

時々ネットやテレビで過労死の話題が出るが、厚生労働省の定めた過労死ラインは、

時間外労働が月に100時間以上、
または過去2~6ヶ月の平均が80時間以上というものらしい。

過労死ラインと自営業者の負担

例えば1ヵ月に20日間働くとして、毎日4時間の残業と聞くと、かなり大変そうに聞こえるかもしれない。

ただ、おそらく多くの自営業者やフリーランスの人たちが、

「自分の場合は軽く超えてしまう」と感じていると思う。

中には「サラリーマンは気楽でイイよな」と感じる人もいると思う。

私が現役時代は、1ヵ月のうちにゆっくり休める日はせいぜい2日か3日しかなかったし、

会社勤めとは違って、土日であれ夜であれ、
クライアントからの問い合わせにはできるだけ早く答えていた。

自営業者の働き方とメンタルヘルス

サラリーマンの場合は土日のメールやソーシャルメディアを拒否することもできるし、
禁止している会社もある。

そう考えれば、年中無休に近いフルタイムの自営業者やフリーランスの人たちは、ほぼ全員が過労死ラインを超えていると思う。

このラインよりも少し下のレベルの、

体や心に深刻な影響与えるライン

が月に45時間の時間外労働だということなので、自営業者やフリーランスは全員がメンタルをやられていることになる。

厚生労働省・過労死等防止啓発パンフレットより引用

そうならないのは、
好きな仕事をしていることと、
人間関係のストレスが少ないからだ。

会社の身売りで自覚した人間関係のストレス

2005年から2006年にかけて仕事が行き詰まって自己破産寸前まで追い詰められた時、私は思い切って自分の会社の身売りを決意したことがある。
自己破産寸前から、人生を取り戻した

地元で懇意にしていた社長さんの知り合いの会社が急成長していて、

「IT人材が不足している」、「20代の若者ばかりだから、伊島君のような若手経営者から社員を指導してほしい」

というオファーを頂いた。

その時に提案された金額は目の玉が飛び出るほど高額で、最初は半信半疑どころか、
ほとんど「ウソだろう」と思う位だった。

そこで私は、試しに

「週一日だけ社員として会社に出勤します」
「その代わり、給与の2割を払ってください」

と逆提案をしたところ、即決でオーケーが出た。

今でもお付き合いがある信頼できる社長さんの提案だったので契約書も交わさなかったが、

それでも最初の給料日にまとまった金額が振り込まれていた時には驚いた。

それからは会社の業務がうまく処理できるような段取りをしながら、
徐々に出勤する日数を増やしていった。

サラリーマンが赤ちょうちんで飲む理由

3ヶ月後くらいには、朝早くから会社に出勤して朝礼や会議に出たり、
社長のお供で銀座の高級クラブでクライアントを接待したりと、
完全にサラリーマン生活を送ることになった。

その時に初めて、「サラリーマンが赤ちょうちんで飲む気持ち」がわかったのだ。

もともと酒が好きなので、仕事が終わってから飲むビールがうまいのはよくわかる。

ある時、その会社で配属された直属の部下と2人で居酒屋に飲みに行った時のことは、
今でも忘れられない。

冬だったので、ビールではなく日本酒を頼んだのだが、それをグイ飲みで一息飲んだ後、

「あー、うまい」と言いながら、
体中の力が抜けていくのが分かったのだ。

とにかく一日中上司や部下の視線にさらされ、売り上げ目標や指導目標などの様々なプレッシャーの中に身を置いていた。

こんな話を聞けば、会社勤めの方からは笑われるかもしれないが、
それがどんなにストレスだったのかということが良くわかった。

私は大学を卒業してから、会社勤めは7年半しかしていないが、
その頃にも人間関係のストレスや上司との軋轢がないわけではなかった。

ただ若かったせいもあり、
「イヤになったら、いつでも辞めてやる」
という気持ちもあったし、

そのとおりイヤになったから7年半でスパッと辞めた。

その後、社長が私の会社を訪ねてきて、
「伊島君がいなくなり何かと大変になった」
などとほざいた時には、

ざまぁみろ!!という気持ちだった。

話が少しそれてしまったが、
とにかく会社勤めでの人間関係のストレスというのは半端なものではないと思うので、

本当に悩んでいる人がいたら、とにかく何か副業を探し、会社から逃げ出す作戦を進めてほしい。