東南アジア生活での昆虫と爬虫類

東南アジアの昆虫や爬虫類

海外生活での困り事はたくさんあるが、
その中でも厄介なのが、
東南アジアでの昆虫や爬虫類の問題だ。

東南アジアでも大都市の中心部では殆ど蚊やハエで悩む事はなくなったが、
地方都市の場合は少し話が違ってくる。

地方都市と大都市の違い

例えばタイの首都バンコクの中心部であるアソーク・プロンポン・トンローあたりで生活している場合は、蚊やハエの事は全く気にしなくても良い。

ゼロというわけではないが、
蚊取り線香や電気蚊取り器で対応できるし、
ハエも殆どいないと言ってよい。

ホーチミンでも、1区の中で外国人として生活しているのであれば殆ど気にすることもない。

どちらの都市でも、コンドミニアムやホテルを出て屋台で食事をしたり、
公園を散歩する時などは防虫スプレーを用意した方が良い。

ただ地方都市の場合は少しレベルが違うのだ。

私はメコン川が好きなので、
流域のタイ・ラオス国境の街を巡り歩いているが、この辺の蚊やハエは大都市とは比べ物にならないレベルになる。

生理的な苦手意識とその対策

人間には適応力があるので、
数日すれば気にならなくなるし、
何回か行っているうちに「そういうもの」と受けるようになる。

ただ、生理的な部分や本能的な部分で拒否反応がある場合は注意した方が良い。

世の中には生理的に昆虫や爬虫類が苦手な人がいる。

私の親友で心臓外科医がいるが、
彼は仕事の話をする時には、「心臓をはずして、こっちの容器に入れておいて、肺は別の容器に入れたおく」などの話を平気でするが、
「俺は爬虫類は苦手だ」「トカゲの表面がヌルヌルしているのを見ると鳥肌が立つ」と言う。

だから彼は「俺は絶対に東南アジアには行かない」と言っている。

こういった、生理的あるいは本能的な部分は絶対に超えることができないので、
無理をしないほうがイイと思う。

海外生活のコストと選択肢

こういった場合は、バンコクでもホーチミンでも中心部で外国人の生活を送るのが良い。

住居費は割高になるけれども、
その分だけ選択肢が豊富なので、
食費やその他の生活コストを下げる工夫ができる。

このように海外でのセミリタイア生活は、
イイ事ずくめのように見えるが、
いろいろな困り事もある。

ハエや蚊だけではなく、そこに天候や海外特有のトラブルなどが重なり、さらに体調を崩したりすると、「もうイヤだ、日本に帰ろう」ということになる。

無理をする事はないのだが、
どう考えても海外生活の方が合理的なので、
短絡的に結論を出さずに、
自分に合った環境を探す方が得だ。

私は10年以上この生活を続けているが、
バンコクでもホーチミンでも、
あらゆる生活環境を試したわけではない。

このブログでは、これらの大都市の生活コストが日本の半分から3分の1と書いているが、
知り合いの欧米人などの話を聞くと、
さらに低コストでの生活も出来るようだ。

日本人は英語が不得意なので交渉事や駆け引きに消極的になるので割高な生活コストを甘受している場合が多い。

しかし、経験値を高めていけば、日本とは比べ物にならない低コストで都市生活を送ることができる。

爬虫類とか昆虫とか、そういった好き嫌いで海外生活にブレーキがかかることもあるかもしれないが、あまり神経質にならない方が良いと思う。