円安・インフレの影響と 生活設計の見直し
円安とインフレにより、多くの日本人が
生活設計の見直しを迫られている。
デフレの時代に言われた「老後2千万円不足問題」をきっかけに、多くの人たちが貯蓄に励んできたのだが、それもインフレが進めば2000万円の不足が2500万円になり、ようやく貯蓄のメドがついた頃には3000万円不足問題になっているだろう。
好きなことと嫌いなこと 仕事への取り組み方
こうやって日本という国は、
私たち働く者を永久に労働に縛りつけておき、上級国民に奉仕するように作られているのだ。
将来の問題や老後の問題を解決する最も確実な方法は生涯現役で収入を得ることだ。
もし100%生涯現役が可能であれば、
年金も貯蓄も必要ないことになるが、
さすがにここまで確信を持ってる人は少ない。
それでも、可能な限り働き続ける事は最も合理的な生活設計戦略となる。
そのためには「好きなことを仕事にする」ことが最も手っ取り早い。
劣悪な労働環境の影響と 転職の重要性
体力や気力が衰えても好きなことが仕事であれば時間も気苦労もいとわず、
仕事に没頭することができるし、
何よりも充実した毎日が送れるから、
健康寿命も相当に伸びるだろう。
しかし、これは「言うは易し、行うは難し」の典型であり、好きなことを仕事にして収入を得ることができる人は限られている。
ただ、ここで発想を転換して、
「好きなことを仕事にする」ではなく、
「嫌いな事は仕事にしない」と考えたらどうだろう。
嫌いな事というのは、仕事の種類や内容ではなく、働き方やワークライフバランス、働く時間や働くための服装、仕事場の環境など全てが含まれる。
スキルアップと仕事への 取り組みの見直し
ここ数年の日本の夏は東南アジアよりも高温多湿で、「不要不急の外出は控えてください」と、毎日のように熱中症警戒アラートが出ているような有様だ。
そんな異常気象の中でも、多くのサラリーマンがスーツにネクタイという
「どう考えても不合理な制約」
を押し付けられている。
そもそもスーツとネクタイと仕事の能率にどれだけ因果関係があるのだろうか。
あるいは時間通りに会社に出社することに、
どれだけの意味があるだろうか。
職場の環境も同じことで、
大きな部屋に机を並べて、
乱雑に書類が散らばっているような場所で仕事を強いられ、目の前の同僚や周りの同僚の発する様々な雑音の中で能率的の仕事ができるのだろうか。
仕事の内容が好きでないなら、
できるだけ早く好きな仕事に打ち込めるような環境に身を移すべきだ。
独立や企業ではなく転職でも良いが、
とにかく嫌いなことを仕事にしていては、
自分自身がダメになる。
仕事そのものにやりがいを感じたとしても、
時間の制約や仕事環境が劣悪であれば、
自分の能力を発揮することができない。
また本来は夜型体質なのに、
早朝からの出勤を強いられることも苦行以外の何物でもない。
幸いなことに今は空前の人手不足であり、
少しスキルを磨けば、能力を高く買ってくれる職場いくらでもある。
「自分は能力がないので、新しいスキルなど見つけられない」とか、
「仕事が終わって家に帰るとグッタリと疲れてしまい、副業のために勉強するほどの体力も気力もない」と感じている人も多いと思う。
しかし、それは現在の職場環境やビジネススタイルによって負荷をかけられているわけで、まずそこを解放することが先決だ。
スキルアップに取り組んでも、
いつも途中で挫折してしまうと悩んでいる人も多いと思うが、
それは自分の能力不足ではなく、
本来の能力が発揮できないような制約を課せられているからだと考え直してほしい。