ビザがなければ海外に行くことができない

海外セミリタイア生活で、
なんといっても重要なのがビザの問題だ。

どんなにマイルを貯めても、
どんなにリモートワークがうまく出来ても、
ビザがなければ海外に行くことができない。

マイルを貯めても、ビザがなければダメ

日本のパスポートは最強で、ビザなしで世界130ヵ国に入れるというが、
それはあくまでもコロナ前の話。

コロナの前までは、観光であれば誰もビザの事は意識せずに
普通に海外に行っていた。

どの国でもビザなし渡航の場合は2週間から1ヵ月ぐらい滞在が可能で、

その間は

「海外に滞在するには、基本的にはビザが必要」

ということを忘れている。

しかし、
コロナで全てが変わった。

2020年の12月、
まだ日本からの出入国が極端に厳しかった頃、
私は労働許可証やビジネスビザの書き換えで、
どうしてもタイに戻らなければならず、
必死で情報を集めた。

接触確認アプリのインストールに一苦労

陰性証明やワクチン接種証明書等の他にも、
接触確認アプリのインストールが必要で、
情報集めるのに一苦労した。

当たり前の話で、
実際に経験している人がごく少数なわけだから、
情報があるはずがない。

2020年4月、緊急事態宣言発令

4月に緊急事態宣言が発令されてから、
とにかく飛行機が飛ばない状態なので、
海外セミリタイア生活などと言ってられる場合ではなかった。

この情報不足という世界も、
コロナで初めて経験したことだ。

全く情報がないわけではないのだが、
ガセネタや不完全な情報がたくさんあり、
どれが正しいのかチェックができず、本当に困った。

それでも、8月ごろになるとポツポツと情報が集まり始め、

「何とか行くことができそうだ」

ということがわかった。

渡航準備や手続きは信じられないほど複雑

ただ、渡航のための準備や手続きは信じられない位に複雑で、
タイ政府が管理しているホームページのフォームから情報を送信するなど、
かなりハードルが高かった。

それを代行してくれる旅行代理店もない状態で、
しばらくの間は全くお手上げの状態だった。

コロナ前は、
旅行代理店等を使わなくても何の問題もないのだが、
当時は日本とタイの往復は、
JALとANAとタイ国際航空の3社に指定されており、
LCCや他の航空会社など使うことができなかった。

さらに、
それらの指定航空会社の便数も極端に少なく、
ネット上の噂では

「まず予約が取れない」

などと書かれており、どうしようかと迷い続けた。

ワークパーミットの期限は刻々と迫る

そしたら間にもビザやワークパーミットの期限は刻々と迫り、
気を焦るばかりだった。

私のビザとワークパーミットは2020年の4月に更新期限を迎えており、
すでに期限を超えていた。

現地の手続きを代行してくれる会計事務所とはメールやLINEがつながっているので、
逐次問い合わせていたのだが、
入管事務所としても

「現在のところ、
延期や特例などの正式な決定はない」

「とりあえず、
特殊事情なので、
延期が認められているが、
いつまで有効かはわからない」

というような状態だった。

コロナのような特殊な状況は、
度々起こることではないが、
私が実践している海外セミリタイア生活のにとって最大の危機であり、
その時点では、

「これは、最初からやり直しかな」

と弱気になったほどだった。

バンコク中心部からイミグレまでは渋滞がなければ車で30分だが、渋滞の場合は予測がつかない。