リモートワークで乗り越えたコロナ隔離

セミリタイア生活の定義は色々あり、いくつかの要素があると思う。

その1つとして「毎日は出勤はしない」というのも大きな要素だと思う。

セミリタイアとは自由な働き方

私の位置づけでは、フルタイム勤務+毎日出勤が「崩れて行く」のがセミリタイア生活だと思っている。

日本には会社も仕事場もあるのだが、
会社に出勤するのは以前の半分以下だ。

2011年頃は月に2週間ほど海外に滞在し、
それ以外の日本にいる期間は土日も含めて殆ど職場に通って仕事をしていた。

2週間とは言え、海外からでも普通に仕事ができたワケだから、当時から自宅で仕事することには全く問題はなかった。

しかし、当時はリモートワークやWEB会議などの認識が低く、「自宅にいる」という事は休んでいる事と同義語だった。

通勤の時間やガソリン代・車の維持費なども無駄だったわけだし、いま考えると本当に馬鹿らしいことだ。

コロナ禍で変わったワークスタイル

その状況がコロナで一変した。

それまでの「行かなくても良いのだが、仕方がないから行く」という状況から、
「職場に行ってはイケない」という、
考えられないような事態になったのだ。

コロナ禍の当初は世界全体が右往左往し、
海外渡航は完全に制限された。

私自身も身動きが取れず、
「タイの会社はどうなるのだろう?」
と不安に駆られていたし、
それまで順調に利益を生み出していたエアビーの民泊は壊滅状態に陥った。

ところが2020年の後半位から世の中が少し落ち着き始めた頃からは、「自宅で仕事をするのも悪くないな」と感じ始めた。

リモートワークがもたらすメリット

そして2020年の12月に、意を決して長期隔離覚悟で9ヶ月ぶりにバンコクに向かった。

現地での15日間のホテル隔離、さらに日本に帰国してからの合計2週間に及ぶホテルと自宅での隔離の間は完全なリモートワークだ。

リモートワークの形態そのものが変わらないのだが、全く外出ができない隔離状態で仕事をするのは、それなりの気構えが必要だった。

ところがそれに慣れてくると、
「この方が集中できるし、能率が上がる」
ことに気がついた。

コロナの影響で壊滅した民泊から撤退し、
それまで契約していたバンコクの高層ビルの中にあったオフィスも解約したので、
自宅のコンドミニアムが職場となった。

私は海外ノマド生活を続けているが、
「カフェでノートパソコンを開く」
のようなスタイルは好きではない。

自宅での集中と生産性

自宅仕事をする場合は1人なので、
誰に気兼ねすることなく仕事に集中できる。

原稿を書くことが多いが、今では殆どが音声入力なので、スマホに向かって長時間喋っている姿はあまり人には見せたくない。

コワーキングスペースでも1人が良いのだが、
他の人たちと一緒になることもある。

ところが探してみると、時間帯によっては殆ど利用者がいない所も少なくない。

バンコクのコワーキングスペース事情

バンコクには様々な形態のコワーキングスペースがあり、需要と供給の関係からなのか、日本では考えられないほど空いている所もたくさんある。

自宅での仕事に慣れてない人は
「仕事とプライベートのケジメがつかない」
と不安になるかもしれないが、
そもそもセミリタイア生活なので、
両者を区別をする必要がないのだ。

好きな時に仕事をして好きな時に休むという、
絶対的な時間の自由を確保しているので、
そもそも区別をすることができない。

だからセミリタイア生活の定義は、
「毎日は出勤せず、好きな時に仕事をする」
という状態かもしれない。