私の海外生活の拠点はタイの首都バンコクだが、第二の拠点はベトナム最大の都市ホーチミンシティーだ。
ベトナムの首都ハノイだが人口はホーチミンの方が少し多い。
人口は800万と700万で殆ど差はないが、
ハノイは社会主義国の首都としての歴史が長く、どことなく殺風景というか、少し人間味のないな雰囲気がある。
ホーチミンはベトナム戦争前はサイゴンという名前で、ハノイとは対照的な雰囲気だ。
旧南ベトナムの首都サイゴン
資本主義国だった南ベトナムの首都で、
フランス植民地時代のレストランやバーなどはハノイよりも充実している。
道路や建物のゴチャゴチャ感もホーチミンの方が上で、個人的にはホーチミンの方が好きだ。
同じ東南アジアの大都市でも、
ホーチミンとバンコクは全く雰囲気が違い、
私はどちらも大好きだ。
東南アジアの魅力、サイゴンとバンコク
バンコクとホーチミンを比べた場合、都市の成熟度やインフラの整備具合は圧倒的にバンコクが上だが、バンコクにはなくてホーチミンにあるものがカジノだ。
ベトナムだけではなくラオスもそうだが、
社会主義国は外貨を獲得するために外国人向けのカジノがある。
ハノイにもカジノがあるが、ホーチミンのカジノの方が風格があるように感じる。
どちらも人間のディーラーがいないマシンカジノというのが建前なのだが、
実は隠し部屋には正しくディーラのいるバカラテーブルやルーレットテーブルがある。
ホーチミンのカジノ文化
物価が安いからといってカジノの掛け金が安いわけではなく、本気で遊ぼうと思えばそれなりのお金を持っていないと不安になる。
しかし、マシンルーレットのようにゲームセンター感覚で遊べるゲームは少予算でも充分だ。
1回の予算は3万円と決める
私は1回の予算は3万円と決めている。
海外のカジノで3万円というのは笑ってしまう位に少ない金額だが、それでも充分遊ぶことができる。
さすがにギリギリの金額だと思うが、
それでも長い場合は半日ぐらい遊ぶ。
マカオのカジノほどではないが、
東南アジアのカジノの主役は中国人か華僑系の人々だ。
もともと彼らは博打好きだと言われているが、
その賭け方も半端ではない。
カジノでの予算管理
ルーレットを知らない人もいると思うので、
簡単にルーレットの仕組みと賭け方を説明してみる。
ルーレットを知っている人は読み飛ばしてほしい。
すべてのカジノを回ったわけではないので正確な事は言えないが、ホーチミンのカジノでは、私が廻った範囲では賭け目(チップを置く場所)が38カ所あるアメリカン方式(0と00がある)ばかりだった。
数字のうち1つに賭けて当たれば36倍のチップが戻って来るので、38個すべて1枚ずつチップを貼れば必ず36枚戻ってくる。
言い換えれば、毎回必ず2枚ずつ損をするということになり、これがカジノの収入になる。
カジノの側から見れば5%の利益率になるし、
客の側からすれば95%の還元率となる。
ルーレット必勝法の探求
だから確率論から言えばルーレット必勝法はありえないのだが、
それを探し出そうというのが私のライフワークの1つだ。
具体的な方法は別のブログに譲るとして、
面白いのは中国人の賭け方だ。
すべての中国人とは言わないが、
多くの中国人たちが殆どすべての目にチップを貼る。
全ての目に同枚数を貼れば確実に損をするが、
彼らはその時の気分に合わせて、
あるところに多めに、ある所には少なめにと、
それなりにメリハリをつけるのだが、
とにかく全ての目に賭けるのだ。
私はプロでもセミプロでもないが、
多少カジノ歴が長いので言わせてもらうと、
このかけ方では絶対に勝つことがない。
マシンルーレットの場合は正面の巨大なディスプレイにルーレット盤が映し出されて、
20~30台の賭け台が並んでいるスタイルと、
6人ぐらいが1つのルーレット盤を囲んで賭けるスタイルがある。
どちらの場合でも近くの人のかけ方はよくわかるので、それを見ているのが面白い。
これはホーチミンではなくカンボジアの首都プノンペンのルーレットで見た光景だが、
50代後半から60代位の、かなり濃い化粧をした中国系の女性が殆ど3分ごとに1000ドルずつかけているのを見た。
ドル札を直接スロットに入れると賭け台のディスプレイに所持金が表示される仕組みだ。
バックから100ドル札の束を出し、そこからサッサッと10枚ぐらいをスロットに入れる。
そして賭け台のディスプレイを指でザッと撫でながら、すべての目に貼っていく。
すべてに貼るので戻りがゼロという事はない。
毎回のように賭けては戻り、賭けては戻りを繰り返すので、それなりの時間ゲームを続けられるのだが、それもせいぜい2〜3分の命だ。
それを見たとき思ったのは、
「これはマネーロンダリングに違いない」
というものだ。
ギャンブルなので負ける時もあれば勝つこともある。
どんな無謀な賭け方でも、常に同じパターンで賭けていれば1回の負けはわずか5%なのだ。
要するに5%の手数料を払って、
新しいドルを手に入れることが出来るという仕組みなのかもしれない。