心を軽くしてくれる、服装について悩む必要がない場所

海外で生活する場合、日本とは季節も気候も違うので、服装選びは大切なポイントになる。

中国東北部の大連を拠点にしていた頃は、
冬場の服装は本当に大変だった。

海外生活では気候の違いに合わせた服装選びが重要

冬の間は気温が零下10度位になることもあり、
大陸性気候のため湿度は低くカラッとしているのだが、その分「肌を刺すような寒さ」で、
それなりの防寒対策が必要だった。

それに比べて、
東南アジアに拠点を移してからは、
服装選びは格段に楽になった。

そうは言っても、バンコクでは夏(4月)になれば最高気温が40度を超えることもあり、
12月から2月のクールシーズンを除けば、
年中湿度が高いので、決して「過ごしやすい季節」とは言えない。

体感気温42℃にもなるタイ東北部の夏

ただ、ある時ネットで何かを調べていて、
偶然に、

「悪い季節などはない、服装が悪いだけだ」

という言葉を見つけ、「なるほど」と納得したことがある。

東南アジアの風土にあった服装

考えてみれば当たり前のことで、
気候が全く違う日本と同じ服装で、
東南アジアについて、「クソ暑いなぁ」というのは変な話だ。

その土地にはその土地の気候に合った服装があり、それに馴染むのが最も合理的な対応なのだろう。

もともと私は「きちんとした服装」というのが得意ではない。

もちろん人前に出る時はきちんと上着を着てネクタイを締めるのだが、
どう考えても、その服装が仕事をする上で能率的だとは思わない。

東南アジアでの服装の基本は「風通しが良い、
涼しい服装」になるが、
こういった服装は重さも軽いので、移動にはとてもありがたい。

私の服装に関する基本的なスタイルは「すべて同じものを3組用意する」という形だ。

実際にはリュックに二組の下着や衣類を詰めて、それを洗濯しながらローテーションで着替えていくというパターンだ。

 

旅先のホテルでの洗濯は慣れが必要だと思う。

湿度の低い乾季は全く問題がないが、
雨季にはなかなか洗濯物が乾かない。

こういった場合は、バスタオルとドライヤーを使って乾かすのだが、

この辺が上手くなってくると、
自分なりに「旅慣れたものだ」と自己満足に浸ることが出来る。

旅慣れにはミニマリストの生き方がベスト

ミニマリストの生き方が流行っているが、
本当に荷物が少ないと気分が軽くなる。

色々なところに旅をしているが、
冒険家ではないので、基本的にはスーパーやコンビニのある場所が主で、
どうしても必要なものは現地調達で十分だ。

日本にいる時はあまり変な格好もできないが、
海外ならば、よほど奇抜な発想をしない限り、

東南アジアの何処にいても「奇妙な奴だ」と思われる心配はない。

私は

「人間関係の自由、時間の自由、場所の自由」

を3つの自由と呼んでいるが、

これに加えて「服装について悩む必要がないこと」も3つの自由と同じ位に心を軽くしてくれる、とても大切な自由だと思う。