当たり前の話だが、セミリタイア生活を送る上でお金のコントロールは非常に重要だ。
働く量を減らしながら、なおかつ
人間関係の自由・時間の自由・場所の自由
という3つの自由を得ているわけで、
その上「お金も自由になる」のは、そう簡単ではない。
必要以上の節約のデメリット
だからといって必要以上の節約をするのはメンタルに良くないと思うし、
節約をしすぎた場合には、リバウンドで「狂ったように浪費してしまう」なんてこともあるかもしれない。
それより意識しないでも節約できる方法を考えた方が良いと思って、海外でのローコストライフを始めることにした。
海外でのローコストライフのメリット
実際に始めてからわかったことなのだが、
例えば日本で東急ハンズやロフトに行くと、
「見るだけ」のつもりでも、
ついチョットしたものを買ってしまう。
そのうちの何割かは、全く使わずにどこかに置いておいたり、捨ててしまうことになる。
向こうも商売なので、「見るだけでもお気軽にどうぞ」というような顔をしていながら、
人間の欲望を刺激してうまく買わせるように仕組みが出来上がっているのだから仕方がない。
ところが海外で似たような雑貨店に行くと、
本当に「見るだけ」で帰ってくることができる。
これには2つの面白い理由があって、
1つはハンズやロフトのような店は、
東南アジアでは「高級品売り場」になる。
お店の雰囲気もそうだし、接客にあたる店員の雰囲気も、こちらが「少し気後れする」位の高級感がある。
もう一つは、商品説明も値札も日本語ではないので、わかりにくいことだ。
だから、堂々と「見るだけショッピング」が可能となる。
この小技を手に入れた時は「やった」と思わず叫んでしまった。
お店の中で色々と見ていても、
向こうから店員が寄ってくることもないし、
声をかけられることもない。
節約したいと思っていても物欲が残っていて悩んでいる人には、ぜひ試してほしい方法だ。
物欲を抑える方法
このパターンを基本として、さらに2つの小技を付け加えると、それほどお金を使わないで平気でいられるストレスフリーの節約術が身に付く。
まず、物欲を抑える方法を考える。
ネットで調べると、節約とか物欲を抑える方法がたくさん書いてあるが、
やはり断捨離が1番良い方法だと思う。
これも何かの時にネットで見つけたのだが、
断捨離をするときに、欲しいと思うモノの値段だけをメモ用紙に書き込んでいくという方法だ。
値段は正確でなくても良いし、
適当な値段で良い。
商品リストではないので商品名もいらない。
ただ1行ずつ値段を書き込んでいって、
最後に電卓を叩いて合計を出すという方法だ。
ほとんどの場合は、この数字を見ただけで物欲が萎えてしまうそうだ。
その他にも色々と物欲を抑える方法があると思うが、ミニマリズムも役に立つ。
海外リピート生活を始めてからは、
常に出来るだけ荷物を軽くすると考えており、これがミニマリストの生活にもつながり、
かなり物欲を抑えられるようになった。
日本では家具付きの賃貸マンションやアパートは非常に少ないので、
どうしても電化製品や家具を「所有」しなければならない。
ところが海外の場合、ホテル暮らしでもコンドミニアム暮らしでも基本的には家具も電化製品も全て揃っているので何も所有する必要がない。
この身軽さは味わってみると、
本当に心と体を軽くしてくれる。
合理的なお金の使い方
そしてもう一つの物欲を抑える方法は、
海外から日本に帰ってきた時には、
全て海外の価格に換算して考える方法だ。
長時間のデスクワークのあとは、
どうしても足がむくむので、
マッサージに行きたくなることがある。
国内出張が多かった頃には、
旅先のホテルでマッサージを呼んでいた。
コロナ前だと大体1時間6千円から7千円、
今ではインフレで1万円以上だろう。
ところがバンコクでは1時間1000円、
お隣のプノンペンに行けば、
1時間800円位でマッサージが受けられる。
この10倍近い差は相当のインパクトがあり、いま私は日本では絶対にマッサージに
「とても高くて行くことが出来ない」
状態にある。
この感覚はとても健全なものだと思っているし、そういった合理的なお金の使い方を学んだ自分を誇らしく思っている。