東南アジアのコスパとグルメ旅

私は浪費癖があるわけではないが、
謹厳実直で節約タイプの生き方とは程遠い人生を歩んできた。

夜遊びもギャンブルも

人並み以上に夜遊びもするし、
ギャンブルも嫌いではない。

ただ若い頃とは違って、
そういったものに興味が薄れてくると、
「おいしいものを食べる」ことが1番の楽しみになってくる。

今でも時々「接待を伴う飲食を提供する店」などにも行くし、
プノンペンやホーチミンのカジノで、
丸一日、ルーレットに興じることもある。

若い頃は、それこそ毎晩のように夜遊びに出かけていたし、
ギャンブルで買っても負けても「よし、また明日」とのめり込んでいたが、
年齢とともに少しずつ思考が変わってくることに気がついた。

最近では、夜遊びもギャンブルも「嫌いでもないし、飽きたわけでもないけれども、別に行かなくてもイイや」というふうに変わってきたことに、自分でも驚いている。

食の楽しみ:東南アジアの魅力

もともとグルメではなく、
ファストフード大好き人間だったので、
今でも牛丼やカツカレーは大好物だ。

ただ、バンコクやホーチミンのような大都市には世界中のレストランが軒を連ねており、
どこに行っても満足感が得られる。

これが東京や大阪となると、
店は狭いし値段は高いので、
リラックスもできないし、
満足感も得られない。

体験してみてわかったのだが、
レストランの場合は店の雰囲気とか内装より、
テーブルの広さや店全体のゆとり感が満足度に影響が与えることがわかった。

グルメとコスパを考える

東京だけではなく、
香港やシンガポールも土地がバカ高く、
広々としたレストランの大きなテーブルで食事をするとなると、
目の玉が飛び出るような金額を払わなければならない。

それに比べて東南アジアの大都市では、
リーズナブルな価格で世界中のグルメを楽しめるので、コストパフォーマンスは桁違いに大きいということがわかった。

不思議なもので、「食べたいけれども、我慢しよう」と思っていると、いつも「食べたい、食べたい」と感じるのだが、

月に2~3回でも良いので、
「食べたい時に、食べたい物が食べられる」
状態になると、
不思議と欲求が減ってくる。

もともとがジャンクフード好きなので、
グルメとは程遠い人間なのだが、
それでも人並みに美味しいものを食べたいという欲求がある。

3つの自由と食の欲求

その欲求を満たすためのコストが東京や大阪に比べて半分以下、
場合によっては3分の1程度で満たされる場所がたくさんある。

煩わしい人間関係や時間に縛られる事から比べれば、「おいしいものが食べられない」という制約はそれほど苦しいものではないが、
Facebookやインスタで食欲をそそる写真を見ると、誰でも本能が刺激されてしまう。

視覚からの刺激だけではなく、
焼き肉屋の前を通ったときの香りや、
スパイスの効いた料理の香りを嗅ぐと、
つい財布の紐が緩んでしまうが、
日頃から好きなものを食べていると、
そういった欲求もあまり感じなくなる。

私が3つの自由と呼んでいる、
人間関係・時間・場所の制約から解放され、さらに、「おいしいものを食べたい」という欲求からも解放されたことは、海外セミリタイア生活で得た、桁違いの成果だと思っている。