マイル道からみた、東南アジアへのフライト選びのコツ

日本と東南アジア各都市の距離は、1番近いマニラが5時間弱で、一番遠いインドネシアの首都ジャカルタが8時間弱となる。

これは直行便の場合の所要時間で、乗り継ぎ便の場合はさらに長くなる。

距離とフライトの工夫

航空会社の区分では中距離便となり、時差が小さいこともあり、「移動だけで一苦労」というほどの距離ではない。

そうとは言っても、これぐらいの距離となると、「ちょっと一眠りしている間に着いた」というほどの距離ではないので、

フライトの選び方にも色々と工夫が必要だということを学んだ。

マイル道を極めてくると、使うマイルを使うよりも貯まる方が多くなって来るので、

毎回、直行便のビジネスクラスという究極のスタイルが可能になる。

ただ、私もマイルの達人となる前は出来るだけコストを抑えつつ、効率的なフライト探しに色々と知恵を絞っていた。

その時に分かった事は、「直行便が全てではない」ということだった。

乗り継ぎ便とその特徴

最初の頃は、直行便か乗り継ぎ便かの2つしか意味がわからず、「どちらか安い方を選ぼう」という単純な考えだった。

乗り継ぎ便というのは、1つの航空会社、あるいは提携の航空会社を乗り継ぐという仕組みで、

基本的にはバゲージスルーと言って、出発地で預けた荷物を到着地まで運んでもらえる便になっている。

この場合、乗り継ぎ(トランジット)時間は最大で24時間未満だが、

それが3時間位のこともあれば、空港内や空港近くのホテルで1泊しなければならない場合まで、いろいろなパターンがある。

この他、1つのフライトでも、途中で飛行機を降りて、その都市に何日か滞在して、また同じフライトに乗るという、途中降機(ストップオーバー)という方法もある。

この3つのパターンは、いずれも「1つのフライト」というカタチになり、予約や支払いは1度限りで、1枚のeチケットに全行程が記載されている。

直行便を使って目的の都市を往復するだけではなく、このトランジットとストップオーバーをうまく組み合わせると、同じ金額でも複数の都市を巡ることができるので、時間の余裕がある人間は絶対に有利だ。

これは航空運賃を支払ってチケットを選ぶ場合もそうだし、マイルで特典航空券を選ぶ場合も同じだが、色々と複雑なルールがあり、慣れるまではなかなか難しい。

ANA国際線特典航空券解説ページより引用

逆に、多くの人たちが諦めてしまうことなので、私たちのようにマイル道を極めたり、ローコストライフを目指す者にとっては、頭の使いどころだ。

価格とシーズンによる選択肢

基本的にチケットの金額は「購入する場所での需給関係で決まる」という原則があるので、

例えば日本のハイシーズンであるゴールデンウィークや夏休み・年末年始に引っかかる便はすべて割高になる。

しかしゴールデンウィークやお盆は日本だけの祝日なので、

台湾や上海・香港などから東南アジアに向かう便は日本発の便ほど割高感はない。

例えば成田からホーチミンに向かう場合、台湾や上海までのフライトを予約して、

そこからホーチミンへ向かうために別の便を予約するという方法もある。

毎回、必ずというわけではないが、日本のハイシーズンの場合は、この方法の方がかなりの確率で安い場合が多い。

ビジネスでの出張はもちろん、観光旅行でも、時間の制約がある場合はこんな悠長なことは言っていられない。

しかしフリーランスとなって、時間の自由を手に入れてしまうと、格段に選択肢が増えて、ローコストの生活設計が可能となる。

十分なマイルが貯まるまでは、できるだけ価格にこだわり、いろいろな良い方法を探し、そして実践してみる事で、色々なことがわかった。

情報の注意点と経験の重要性

ネットで調べて「こんな良い方法があるのか」と思っても、実際に試してみるとうまくいかないこともある。

例えばトランジットやストップオーバーの時に、

「預けた荷物のうちの一部だけを受け取って、残りの荷物をそのまま預けておく」

ことが可能と書いてあるが、実際にこれをやってみると、書いてあるほどにはうまくいかなかった。

何よりも行き違いやトラブルがあった時に、うまく交渉できるかどうかは、ある程度の経験値がないと簡単ではない。

ネットにはいろいろな情報が溢れているが、中には本人は経験していないのに、ネット上の情報を寄せ集めて

「このような方法が断然、お得です」

のようなことを書いているサイトがあるので充分注意が必要だということを痛感した。