FIREとはスキルアップで経済的独立を目指すこと

FIREの4文字の前半の二文字は「経済的独立を獲得する」という意味だが、

これはハイテク株投資で金融資産を4千万貯めるというような意味ではなく、

スキルアップに投資して稼ぐ力を身に付けることと解釈したほうが合理的だと思う。

経済的独立を獲得するためのスキルアップ

インフレや金融恐慌などの様々なリスクを考えると、金融資産の取り崩しや配当で生活ができると考えるのは少し楽観的すぎると思う。

そんなものに頼るより、自分1人で稼ぐことのできる力を磨くほうがはるかに合理的だ。

後半の二文字も「早く仕事を辞める」ではなく、正確に言えば

「早くイヤな仕事を辞める」

と解釈すべきだと思う。

REの文字は「quit a bad job early」

30代~40代でFIREを目指すアメリカの高度人材をクライアントに抱えるフィナンシャルプランナー(FP)の取材記事を読んだことがあるが、

「FIREを目指す人たちは、仕事を辞める事は考えていない」

「彼らが考えている事は、できるだけ早く自分のやりがいのある仕事を始めることだ」

と述べていた。

金融資産に頼らずにスキルアップを重視する合理的な考え

FPの話ではなくても十分に理解できるし、
人間の幸福にとって自己実現は大きな要素なので、

「イヤな仕事を早く辞めて、自分の好きな仕事を始めよう」というのは極めて合理的な考えだ。

ただ、いくら「早く辞めて」といっても、
会社を辞めることが目的ではないので、
急いで辞める必要はない。

「普通の時はイイけれども、時々、すぐにでも辞めたくなることがある」程度ならば、

仮面社員となって有給や福利厚生の権利を徹底的に活用して、
スキルアップに励む方が良いと思う。

早くイヤな仕事を辞めるよりも、自己実現を追求する

そもそも会社勤めで時間の制約があり、
さらに人間関係などで神経をスリ減らした状態でスキルアップを目指したところで、

半年や1年で「FIREが可能なほどの収入」が得られるはずはない。

確かに、いまネット上ではゴールドラッシュが起きており、偶然に大きなお金を掴むチャンスもゴロゴロしていると思う。

ただビジネスモデルや人生設計が出来ていないうちに大きなお金をつかんでしまうと、

時間や人間関係の制約に振り回されたり、
有頂天になってしまった結果、
アッと言う間に転落してしまうリスクなどもあると思う。

ゆっくりと成功を積み重ねながら副収入を増やす方法

そうではなく

「ゆっくりと成功していけば良い」

と思う。

会社勤めの傍ら、空き時間を利用してスキルアップをした結果として、

月に2万円でも3万円でも副収入があれば、
それは大きな成功だと思う。

そこまでの結果が残せるのであれば、
それをFIREに必要な金額まで増やしていく事はそう難しくはない。

それを可能にするための仕組みやプラットフォームは全て出来ているのだ。

FIREを目指している人の中には資格取得を考えている人もいると思う。

すでに何らかの資格を持っているのならば、話は非常に簡単だ。

どんな分野でも、

「100%オンライン化が可能な業務はない」

と同時に、

「100%オンライン化不可能な業務はない」

と思う。

例えば、土地家屋調査の仕事やマンション管理の仕事などはオンライン化が難しい業務のように見えるが、
それだけ効率化によって得られるものは大きいはずだ。

そういった業務に携わる人たちの中には、

「私たちの仕事は、基本現場ですので」とか「業務そのものが基本アナログなので」

などとオンライン化を否定する発言をする人もいると思うが、それは絶対に違うと思う。

わずかでもオンライン化や共同作業、クラウド化が可能な部分があれば、その部分のコンサルティングを業務にすれば良い。

知人や友人の中で、例えばTLDVという

「ZOOMやGoogleミートの会議の議事録や要約を自動で作成する仕組み」

を知っている人が、果たして何人いるだろうか?

このサービスの使い方をコンサルティングするだけで、劇的に生産性が向上する会社や業務が膨大にある。

このように、今の世界はゴールドラッシュそのものなので、逆に焦る必要は全くないのだ。