海外フットワークを軽くするLCC移動テクニック

海外で生活していると、いろいろな国々をフットワーク軽く移動するための
いろいろなテクニックを学ぶことができる。

街歩きの注意やバイクタクシーの乗り方、
地下鉄やモノレールの乗り継ぎ方など、
その国その国で、ちょっとした工夫をすることで、フットワークを軽くすることができる。

思い通りに動けなければストレスが溜まる

電車のチケットの買い方や乗り方は、
その国ごとに違いがあり、
慣れるまでには少し時間がかかる。

「外国人だから、わからなくて当たり前」

という態度でいてはフットワークの軽い生活は望めないことがよくわかった。

思い通りの生活が出来ずにストレスが溜まり、
ローコストライフのベースとなる海外生活そのものに嫌気がさしては、

いつまでたっても快適なセミリタイアライフは送れないということを痛感している。

東南アジアにはLCC網が張り巡らされており、これをうまく乗りこなすのが、
近隣の国々に移動するためのコツとなる。

もちろん予算に制約のない人は旅行代理店を通じて丸抱えの旅行をすれば良いのだが、

私はローコストライフを目指しているので、
同じ結果を得るのであれば、
何でも安いほうが合理的だと思っている。

LCCやドミトリーの利用は安物買いの銭儲け

「安物買いの銭失い」という言葉があるが、
こういった諺を、さもわかったような顔をしてウンチクを垂れるやつが大嫌いなので、
私はLCCやドミトリーの利用を「安物買いの銭儲け」と考えている。

劇的な情報革命の進行で、それまで人手を頼っていたものを機械化・ IT化することによって、あらゆるコストを劇的に下げることができる。

空港や飛行機の発着に関わる様々なオペレーションや機内サービスなども、
情報革命によりいくらでもコストを下げることができるわけだから、

無駄なものはどんどん排除され、
本当に必要なものだけが残っていく。

LCCは情報革命の申し子のようなもので、
とにかく徹底的にローコストを目指している。

航空会社の利益構造をネットで調べてみると、
とにかく空席を残すことが最大の損失であることがわかった。

いわゆる固定費・変動費の問題だが、
よく言われるように

「空気を運んでも1円の売上にもならない」

ということで、

空席をどれだけ減らすかが航空会社のセールスで最も大事だ。

LCCの激安チケットは即断即決で購入

そのためLCCでは驚くような金額でチケットを購入できることがある。

航空会社は、まず早期予約で一定数の席を埋めようとするので、
早割とか特タビなどと呼ばれる格安のチケットが販売される。

ときには、通常は片道15000円を下回る事はない仙台発福岡行きのチケットが9980円で売られたりする。

早期予約キャンペーンは安いことは安いが、
キャンセルや変更ができないチケットだし、

スケジュールが変わった場合は、
結果的には取り消し手数料などでコストがかかることになる。

やがて出発日が近づくにつれ、空席の埋まり具合と過去の膨大なデータをもとに、徐々にダンピングが始まる。

出発の2週間前位からはハッキリと値段が下がり始め、直前には驚くような価格になることがある。

エアアジアでは、時々びっくり価格のチケットが出る

だからスケジュールが自由に立てられる人間ほど有利になる。

「ダメなら別の日にすれば良い」という判断ができるかどうかは非常に大切だ。

スケジュールを柔軟にするためには、
宿泊先や現地での観光や滞在予定なども
自由に変更できる人間が最も有利になる。

そのためには事前にスケジュールを固定しない方が良いことがわかった。

移動中にオンライン面談の予定を入れるとか、
ミーティングの予定などを入れておくと、

その予定に拘束されて柔軟性が失われるのでマイナス要因になる。

直前の激安チケットは毎回売り出されるわけではなく、順調に空席が埋まればチケットは出ることがない。

早割チケットは必ず販売されるが、
ある程度席が埋まってくれば、
直前のセールはなくなる。

それだけに、そういった激安チケットを見つけた時は速攻で予約を入れなければならない。

自分で振り返ってみてわかるのだが、
1日考えていたら絶対になくなっている。

ある時、バンコクからホーチミンへ向かうチケットを探していた時、
8000円位のチケットが出ていたことがある。

その時はまだ「LCCの達人」にはなっていなかったので、「よし、まずホテルを探そう」というような愚かな行動をとってしまった。

そしてその日の夕方だったか翌日に見たら、
当たり前の事だが、
その激安チケットは売り切れになっていた。

激安チケットの争奪戦は個人対個人の勝負ではなく、
まとめて5枚とか10枚のチケットを購入するセミプロの個人旅行代理店の猛者が大勢いることがわかった。

こういった人たちのところには、「いつでも行けるので、とにかく安いチケットがあったら教えてくれ」と予約を入れている地元の人たちが大勢いるらしいのだ。

そして安いチケットが手に入ると、
わずかな手数料を上乗せして転売するというビジネスモデルで、
そのスピードは我々とはケタ違いだ。

航空会社によっては予約の際の本人確認で転売ができないようなところもあるが、
ITリテラシーの低い人たちのために代理購入を認めているLCCもたくさんある。

とにかく移動コストを下げるためには、
スケジュールを柔軟にすると同時に、
即断即決ができるような心構えが大事だということを痛感した。