黒革の手帳:フリーランスの営業テクニック

私はずる賢い性格なのか、
それとも多少知恵があるのか、
色々な営業テクニックを持っている。

プロの営業マンからすれば些細なことだが、
いわゆる「黒革の手帳」を持っている。

フリーランスの黒革の手帳

営業のネタ帳という意味で、
銀座のクラブのママが、
黒革の手帳に、顧客の様々な情報を記録し、
それがケタ外れの価値を生んだという、
松本清張の小説に出てくる、
何度も映画やドラマになった有名な言葉だ。

木曜ドラマ『黒革の手帖』|テレビ朝日より引用 2020年から2021年 再放送が期待される。

私の場合はそれほどのものではないのだが、
業界団体での人間関係が営業につながるので、役員や偉い人の趣味などをメモをしておくと、色々と活用ができる。

ある役員の方は満州国の歴史に興味があり、
私が中国東北部を旅行した話などをすると、
ものすごく興味を持ってくれた。

現代の黒革の手帳:Google Keep

こんなふうに、営業のターゲットになりそうな人の趣味や興味をメモしておき、
会合や食事のときの雑談で、

「そういえば、社長は〇〇がお好きだったようですが、私は先月〇〇に行ってきました」

などと話すと俄然と話が弾むことになる。

そこに多少のうんちくを加えると、
信頼できる人物という評価を得る事が出来る。

いまなら、Google Keepのような
スマホのメモ帳アプリが黒革の手帳だ。

かなり高齢な別の役員の方だが、
俳句に凝っている方がいた。

地元の新聞によく投稿する位で、
俳句の選者にもなっている位の方だ。

2012年頃、ANAのマイル修行のために訪れた中国の内陸部の都市・成都には、
中国の有名な詩人である杜甫の記念館がある。

1時間ほど館内を歩いただけなのだが、
その時にいろいろ写真を撮っておいた。

俳句に関係あるかどうかも知らなかったが、
ネットで調べてみると、
俳句で有名な松尾芭蕉が、
杜甫が描いた中国の風景をもとに、
有名な俳句を詠んでいたらしい。

そんな話をしただけで、その役員は「君は俳句にも詳しいのか」などと非常に喜んでくれた。

雑談や趣味の話が出来るかどうか

営業のネタ帳はこんなふうに便利なので、
自分の特技や他の人と違う部分を切り口に、
ネタ帳を作っておくと色々と幅が広がる。

現在はリモートワークが主体なので、
営業やクライアントとのコミニケーションは電話かZOOMになっているが、

そういった中でも、ちょっとした雑談や趣味の話が出来ると出来ないとでは大違いだ。

それも「社長、最近ゴルフはどうですか?」などのありきたりの話ではなく、

相手が知らない話や体験できない話題

を持っているか持ってないかは大切なポイントだと思う。

フリーランスは1人で何役もこなさなければならないので、営業のネタ帳は必須だと思う。