AI時代のネットビジネスとリアル体験の価値

いまネット系ビジネスでは、
AI革命により巨大な地殻変動が起きている。

AI革命とネットビジネス

ノマドワーカーや海外セミリタイア生活をしている人たちの半分位はネット系ビジネスで稼いでいると思うが、そのビジネスモデルが大きく変わりつつある。

自分でブログを書いてサイトを運営している場合でも、あるいは小さな会社や医療機関のブログ代筆でも、生成型AIの登場により仕事のカタチが大きく変わってきた。

生成型AIの影響とブログの未来

ChatGPTが登場する前は「ネットで情報を集めて文章を書く」という仕事には一定の価値があり、それが副業として成り立っていた。

経験のない分野とか縁のない業界でも、
1週間位集中的にネットで情報を集め、
それをブログに書いて行くだけで、
その分野の知識が豊富になり、
即席の専門家になることができた。

しかし、これからは自分がリアルに経験したことのない分野のブログなどは、
生成型AIが作り出した情報の足元にも及ばないようになってしまう。

そうなってくると、AIが学習するための素材や原料となる「人間のリアルな経験」が重要性を増してくる。

個人のリアルな経験の重要性

情報を寄せ集めて1つの記事を書くとか、
いろいろなサイトやアプリを紹介するような作業は意味がなくなる。

まとめサイトや比較サイトはAIが生成する情報に駆逐され、経験の裏付けのないブログは淘汰されるだろう。

リアルな経験が重要になるといっても、
誰でも経験出来るものには希少価値がない。

例えばディズニーランドに行って行列に並んだとか、渋谷のスクランブル交差点を渡ったなどという経験は、毎日のように多くの人がSNSで情報を発信するので、それ自体はあまり価値を生まない。

AIでは代替不可能な独自体験

AIが簡単に答えが出せるような情報ではなく、
「これは絶対にAIが答えることはできない」
というような情報が価値を生むのだと思う。

言葉を変えればAIが知りたがるような情報を発信することができれば、それが収益を生むことになる。

Googleの検索が今の形で続くのかどうかはわからないが、「人々が何かを知りたい」から「何かを調べる」という行為は永遠に続く。

だから将来は、AIが「最近、〇〇について聞かれることが多いのですが、〇〇の◎◎について知っている人はいませんか?」というような感じで、AI自信が情報を探し回るだろう。

その時にAIが知らない情報や、
彼らの思考の原料や材料となる情報だけが意味を持つようになる。

感覚的にはAIからインタビューを受けるようなイメージだ。

AIのインタビューに対して答えることができて、そしてAIが「貴重な経験に基づいた情報、ありがとうございました」と答えるような情報だけが収益を生むことになるだろう。