海外ATMとデビットカード

東南アジアの大都市ではキャッシュレス化が進んでるとは言え、まだ現金を使う場面も多いので、私たち外国人でもATMをよく使う。

タイの場合は、2018年の前半位まではノービザでも銀行口座を作ることが出来たのだが、
マネーロンダリング防止のためなのか、
最近ではビザなしで口座を作ることができなくなった。

ビザ要件と銀行口座開設の変化

私はタイと中国とカンボジアの3カ国の銀行口座は、いずれもビザなしで作った。
早く行動して本当に良かったと思う。

最近の中国とカンボジアの事情わからないが、
おそらくノービザで口座を作ることはできないだろう。

海外で生活する場合に現地の銀行口座があるかないかで便利さは大きく変わるが、
銀行口座がなくてもクレジットカードやデビットカードでATMからお金を引き出すことができる。

手数料は高いが、両替所がない場合や急に現金が必要になった場合には非常に便利だ。

バンコクの場合は1回の手数料が200バーツ(800円)とかなり高額で、
両替レートも両替所よりは悪いので、
普通に現地通貨が必要になった時は両替所に並ぶのが良いだろう。

ATMのカード飲み込みに注意

ATMを利用する場合の注意は「カード飲み込み」だ。

私は10年前からバンコクで生活しているが、
1回だけATMでキャッシュカードを飲み込まれたことがある。

タイ語がペラペラであればその場で色々と対応できるのかもしれないが、その時は自分1人だったので諦めて翌日銀行へ行った。

責任の所在ということもないのだが、
手数料を300バーツとられた時には
「自分は何も悪くないのに」と少し腹が立った。

最近ではQRコード決済も増えたし、知り合い同士であればスマホ1つで現金のやりとりができるので、ATMやキャッシュカードの存在意義は少なくなったが、やはりATMに吸い込まれてしまうのはショックだ。

バンコクのように慣れた街なら良いのだが、
ラオスやベトナムでATMを使うときは少し緊張する。

ベトナムのホーチミンの場合はバンコクほどATMの数も多くなく、ショッピングモールやスーパーの店内にあることが多いので、
万が一カードが飲み込まれた時には、
係員に説明することもできる。

スキミング対策と デビットカードの利便性

ラオスの首都ビエンチャンに行った時、
殆ど人通りのないような大通りにポツンと電話ボックスのようにATMが立っていた。

さすがに「これでは、ちょっと怖いな」と思って使うのためらったのだが、
その時に考えたのが
「デビットカードの2枚持ち」
という方法だ。

 

海外でクレジットカードを使うのは便利だが、
使い過ぎとスキミングのリスクがある。

私はバンコクで2度スキミングにあったことがあるので、それからはクレジットカードではなくデビットカードを使うようにしている。

被害額は15万円と9万円だったが、
それは全額保険で補填された。

大変だったのは50~60件も登録してある自動引き落としの更新作業だ。

私はマイルを貯めるためにあらゆる経費の支払いをクレジットカードで行っているので、
その手間は半端なものではない。

デビットカードの場合もスキミングのリスクはあるが、残高を制限しておけば使い過ぎる心配はない。

ただ、日本で公共料金やその他の支払いに使っているカードをデビットカードとして海外で使う場合は、万が一スキミングされた場合には困ったことになる。

だから海外専用の日本のネットバンク口座を1つ作り、そのキャッシュカードを海外デビットカード専用として使うのが賢い方法だ。

日本国内での自動引き落としや支払いには使わず、万が一スキミングをされても被害を最小限に抑えられる。