時間の制約から解放されるた戸惑い

時間の制約から解放されると、
あまりにも自由すぎて戸惑うことがある。

全てを自分で自由に決めることができるので、
好きな時に起きて、好きな時に働き、
好きな時に寝ることができる。

サラリーマンであれ経営者であれ、
組織に身を置いている場合は、
時間の制約から逃れることはできない。

フリーランスと時間の自由

しかしフリーランスや1人自営業者の場合は、
全てを自分で決めることができるので、
時間の制約からは殆ど解放されている。

完全にリタイアしたわけではないので、
クライアントとのミーティングなどもある。

だから100%解放されたワケではないが、
基本的には平日でも休日でも、
自由気ままに行動することができる。

コロナ後はミーティングも会議も全てオンラインなので、場所も制約からも解放された。

セミリタイア生活の始まり

2011年の7月頃からセミリタイア生活に入ったが、最初の動機は、
「土日くらいはキチンと休むべきだ」
というものだった。

それまでのフルタイム・定時労働時代は、
他の多くの自営業者と同じように、
週7日1日12時間勤務と言って良いほどで、

さすがに「これでは、体も心ももたない」と方向転換を決めた。

その頃から世の中でも働き方改革とかブラック企業の問題などが話題に出るようになり、徐々に「土日は休むもの」という当たり前の常識が通用するようになってきた。

それを意識したわけではないのだが、
「まぁ土日を休んでもバチは当たらないだろう」と考えて、
少しずつペースを落とし始めたというのが、
私のセミリタイア生活の始まりだった。

予定とToDoの違い

休むといっても仕事をしないわけではなく、
予定を入れないという考え方だ。

時間の決まった予定を入れてしまうと、
「準備をしなければいけない」
「資料を作らなければいけない」など、
色々とストレスが溜まってしまう。

そういった日時が決まった予定はできるだけ特定の日に集中させ、
「何もない空白の日」をできるだけたくさん作るようにした。

1ヵ月単位、あるいは四半期単位でやるべき事はたくさんあるが、
それらを予定として捉えるのか、
ToDoとして捉えるかは、
その人の仕事のスタイルにもよる。

私は人一倍の先延ばし癖があり、
勝手に理由をつけては予定を変更する名人で、
「やるべき業務を日時を決めてヤル」
という社会人ビジネスマンとしての基本的な資質に欠けている。

どうせ予定を決めてもやらないのなら、
いっそ「予定」ではなく「ToDoリスト」のままにしておいて、
自分の気分が乗った時に集中して業務を行った方が効率が良いということも自分自身で1番よくわかっている。

だから打ち合わせやミーティングなどの「相手がある予定」は特定の曜日を集中させるように工夫してきた。

しかし、相手があることなので、全てをこちらの自由に決めるわけにはいかない。

「薄皮はがし作戦」と週休3日制

そこで私は「薄皮はがし作戦」という名前で、少しずつ予定を入れない時間帯を増やしていくようにした。

最初は第1と第3金曜日の午後を「予定厳禁枠」のようにして、
絶対に予定を入れないようにした。

それを数年単位で少しずつ増やしていき、
今から3年位前には金曜日は全く予定が入らないようになり、週休3日制を確立することができた。