私はミニマリストではないのだが、日本にいるときは、かなり節約に勤めている。
これは節約しようと思ってしているのではなく、必然的に「お金を使わない生活」になるのだ。
節約生活と海外生活の意外な関係
こういった生活の形ができる前は、細かな出費でも大きな出費でも、
とにかく「なんでこんなにお金が出ていくんだろう」と思うほどお金が必要だった。
飲み会や会合への誘いなど、断りにくいこともたくさんあったし、雑貨や小物などつい買ってしまうものが色々とあった。
ただ、海外での生活をメインと考え、国内にいるときは「基本的には仕事をするか、仕事の生産性を上げることを考える」と決めているので、
外食の回数や飲み会に出る回数なども、自分なりに制限を決めている。
こう書いてしまうと、
いかにも意思の強いストイックな性格のように見えるが、実際は正反対の人間だ。
基本は怠け者であり、先延ばし癖は人の何倍もある。
なぜ、その性格が矯正されたかというと、
定期的に海外に行くようになったからだ。
先延ばし癖を矯正する海外生活の刺激
いくら私が先延ばし癖があるといっても、
海外では出来ない仕事を渡航前に終わらせなければならないことぐらいはわかる。
学生の頃から試験勉強の計画を立てるのは得意なのだが、実行するのは下手だった。
中学生の頃などは3週間前から計画を立てるのだが、実際に始めるのは3日か4日前が当たり前だった。
ときには気合を入れて1週間前に勉強を始めることもあったのだが、
それが安心感につながって、
結局はその後の数日間は、「もう始めたから」と自分を甘やかしてしまうような性格だった。
まあ、切羽詰まらなければ何もしない人間なので、
結果的には、意図的に「海外に行く」という切羽詰まる状況を作ったのが良かったのだと思う。
どんなカタチでも良いので、
決めたことは考えずに行動するという習慣を身に付けると生産性が上がってくる。
ある時、ネットだったか書籍だったか忘れたが、
「選択疲れ」という言葉を見つけた。
選択疲れを克服し、習慣化への道
どんな小さな事でも、人間は
「これにしようか、あれにしようか」
と迷うことで脳のリソースを消費するらしい。
その影響で脳が疲れてしまい、モチベーションが下がって、せっかく自分で決めた「良い習慣」でも、
なかなか続けることができないらしい。
どんな人間でも「向上したい」「良い習慣を身に付けたい」として、試行錯誤を繰り返していると思うが、
この選択疲れが曲者だということがわかった。
節約術:身につけたミニマリストの方法
世の中には、私だけではなく、先延ばし癖で悩んでいる人も多いと思うが、
結局のところ
「今やるべきか、やらなくても良いか」
という迷いを繰り返しているのだと思う。
この時に「今やらなければ間に合わない」という条件があれば、ほとんどの人がすぐにやるハズだ。
そういった環境を作ってやると、意外と人間はサクサク動くもので、
選択疲れや悩み疲れから解放されると、
それ自体が良い習慣となり、次の良い習慣を生むということを体験した。
友人からの誘いや物欲なども、回数や上限を決めておくのは非常に便利な方法だ。
それが身に付くまでには「付き合いが悪いと言われないだろうか?」とか、「さすがに、これは断れないよなぁ」ということもたくさんあったが、
定期的に海外に出るようになると、物理的に参加することができないので、そういった状況にもすぐ慣れた。
また物欲を抑えるためには、デビットカードの残高を決めておくのが非常に便利だ。
そして、デビットカードは、
敢えてATMの入金に手数料がかかるものを選ぶ
のが「ささやかな小技」ということができる。
現金を手にしても、不要不急の入金は「手数料がかかる」ことで抑えることが出来るからだ。