セミリタイア生活を安定させるためには、
金融資産は多ければ多いほど良い。
これは当たり前の話だ。
セミリタイアでの金融資産の役割
しかし金融資産を増やすために、
限りある貴重な時間を無駄にしたのでは意味がない。
普通に働き、無理なく普通に貯蓄や投資をするのは無駄ではないが、節約をし過ぎた結果、
もし自分の心の中に「今の生活は辛い」と思うことがあったら、
自分に正直になる方が良いと思う。
幸福感と資産形成のバランス
だからといって資産形成が必要ではないと考えることはできない。
私が提唱している
「生涯現役で、ゆるく、長く働く」
という生き方も、
体と心が健康であることが前提になるので、
最低限のセーフティーネットは必要だ。
ネットで資産形成について調べると、必ずと言って良いほど
「時間を味方につける」
「長期の継続投資が有利」
という情報を目にすることになる。
それらの情報には、必ず、
ドルコスト平均法の有利さと複利のパワー
について述べられている。
全くその通りだと思うが、
そんな事は当たり前の事で誰でもわかる。
少しへそまがりな言い方をすれば、
「継続できるかどうかが大事なのでは?」
と言いたくなってしまう。
長期継続投資の心理的障壁
2008年のリーマンショックの後から長期に続いたナスダック市場の上昇相場で順調に資産を増やし、FIREを実現した若い人たちが大勢いる。
その人たちがコロナ暴落や2022年の金利急騰暴落でどのような行動をとったか、ぜひ知りたいところだ。
毎日のように暴落が続き、
みるみるうちに資産が減っていく。
しばらく経って持ち直したと思ったら、
数日もたたないうちに、
さらに大きな暴落が訪れたりする。
こういった時に淡々と投資が続けられる人はそれほど多くはない。
私はサラリーマン生活の後半で、
かなりの高収入を得ていたので、
若い頃から株式投資をしていたが、
正直言って、失敗の連続だった。
少し上がれば売ってしまい、
少し下がればまた売ってしまう。
短期売買ではダメだと考えを改めて、
長期投資に切り替えても、
周期的に起こる暴落のたびに
「怖くてなって売ってしまう」
ことの繰り返しだった。
資産形成の王道である長期継続投資を確実に続けるためには、自分なりのルールを作っておかなければならない。
私が実践しているのは「株式相場を見ないこと」だ。
感情を排除した投資戦略
株式投資をしている人の中には、1日に何回もスマホで株価をチェックしている人がいるが、
そんなことをしていたら長期の継続投資などできるハズがない。
人間は感情の生き物だから、
目の前で資産がどんどん減っていけば、
「これ以上減らないうちに早めに逃げよう」
と考えてしまうのが当たり前なのだ。
そうではなく、まず最初にやるべき事は毎月資産形成に振り向けることのできる金額を銀行から証券会社の口座へ自動送金の手続きをする。
次に、毎週あるいは毎月の定期購入の設定をしてしまえば、あとは放ったらかしが1番だ。
購入する銘柄はナスダック指数の時価総額上位100社に分散投資をするQQQというETFの1択だ。
下がろうが上がろうが、
どうせ売るつもりはないのだから関係ない。
毎月の購入額が足りなくならないように
口座の残高だけを気にしていれば良い。